金田久美子は2位と3打差の単独首位からスタート、久しぶりの優勝争いに緊張感が漂う。前半アウトは2バーディー、2ボギー、2位の川崎春花も同じく2バーディ、2ボギーで3打差をキープ、ところが後半は11番でボギーも、14番のバーディーで戻したが、続く15番ホールでボギーを叩き、11番でバーディとした川崎に1打差に追い上げられた。決めてとなったのは終盤17番、第2打をピン手前80cmにつけて、バーディーを奪い、2打差として最終ホールルへ。連続優勝に挑戦する19歳川崎春花はそれでも諦めず最終ホール2オンし、イーグルを狙うも長いパットが外れ、金田は1988年のツアー制度施行後、最長のブランク優勝という偉業?を達成した。
かつて史上最年少の12歳9カ月で国内ツアー予選を通過した天才少女は11年前フジサンケイクラシックで初優勝以来、腰痛も抱え、専属キャディが病死というアクシデントもあり、シードを失い、今大会はハウスキャディに頼り涙の33歳優勝となった。
前回優勝者渋野日向子は3アンダーで9位。ゴルフより久しぶりの帰国で焼肉を楽しんだようだ。来週も出場なので期待したい。
この大会は三菱電機が初めて女子プロゴルフのスポンサーになった1980年KBS京都レディスゴルフトーナメントがルーツ、1982年にVTRファンタスを発売を機に三菱電機ファンタスレディーストーナメントに名称変更、1990年に名称からファンタスがなくなり、同大会は1997年に終了。2016年樋口久子の冠大会を引き継ぎ、樋口久子三菱電機レディスゴルフトーナメントとなった。1980年KBS第1回大会優勝賞金は120万円、ファンタス第1回大会の優勝賞金は150万円、隔世の感がある。因みに1980年KBS京都レディスの最初の優勝者は樋口久子だった。