31日はWHOが制定した「世界禁煙デー」、日本は受動喫煙問題では、最低レベルの超後進国と烙印を押された。ここへ来て、喫煙によって衣服や髪の毛にたばこの煙が付いた際の有害物質の影響(三次喫煙)を懸念する報告も出された。国際がん研究機関(IARC)の発表によると、たばこの煙には5300種類以上の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上は有害物質、さらに70種類以上は発がん性物質という。飲食店で分煙しても、喫煙室から出て来るときにこれらの物質が喫煙者の髪の毛や衣服に付いて、ばらまかれ受動喫煙となる。喫煙者の車に乗ること自体、危険極まりない。特に子供を喫煙常習者の車に乗せる場合は、事前に車内の拭き掃除が必要だ。
先進国では、これまで分煙や原則飲食店では禁煙などいろいろ試みたが、相手は煙で難しく「飲食店では原則禁煙」ということになった。最近の研究によると、たばこの煙には中国で有名になったPM2.5(微小粒子)も有り、肺の奥深くまで入り込み、呼吸器や循環器疾患の原因になる。長い年月、受動喫煙にさらされ遺伝子に傷が付くと、がんなどの病気を発症する。
タバコを吸っている人は、癌など健康疾患になるリスクが高いことは明らかだから、覚悟をして吸っているが、問題はその煙からどう人間を守るかに集約される。第三次喫煙まで被害が及ぶことが判明した今、飲食店など人間が集まるところでの禁煙は早急に決断すべきだ。又、喫煙者は家に入る前に衣服や髪に付いた有害物質やPM2.5をブローして取り除くことが必要だ。
これまで5回ほど受動喫煙問題について、このブログで書いてきたが三次喫煙については初めてだ。これまでのブログについてはウエブ内検索で「受動喫煙」を検索していただきたい。