COVID-19の株は殆どオミクロン株に置き替わったようです。
感染率は高いが致死率は低いと思っていたオミクロン株。正確にオミクロン株と確認されている 同一期間の死者/同一期間で治癒して退院した者 + 死亡者 = 致死率 で算出されたデータが見つからないが、死者が発生してからの通しのデータは出ている。確実に低下してきている事は事実であるが、今現在、人数だけを見れば大変多い死者数です。65歳以上の高齢者と基礎疾患を抱える人は特に油断禁物です。
🔵 デルタ株迄の新型コロナウイルスとオミクロン株の新型コロナウイルスの致死率対比です。(だからと言って気を緩めてはいけません。死者の絶対数は大変多い事を心に留めねばなりません。しかし、防疫行動やワクチン接種など行う事を行い、過度に委縮する事無しに生活を戻していきたいと思うからです。)
COVID-19として初めて死者が確認された時から一昨日迄の通した期間なら Worldometer にデータは載っているので次に引用します。 直近のデータは2022年2月22日のものです。致死率は0.59%です。
因みに、約一ヶ月前の2022年1月12日の致死率は1.06%です。急激に致死率が低下している事は事実です。
本題の第六波の流行期がピークを打って低下傾向なのでしょうか?
NIID 国立感染症研究所のデータでピークが過ぎたか否かを検証してみます。
🔵 Ⅰ データ上では色々ありますが、今回自分が準拠した指数は唯一つ。実効再生産数のみです。(簡単且つ単純に:一人の患者が治癒するまでに何人に感染させるかです。1人の患者が1人の人に感染させれば、実効再生産数は1で新規感染者の増減はありません。2人にうつせば、再生産数は2です。実効再生産数が2なら1⇒2⇒4⇒8と驚く増え方です。二進法と同じに大変な事になります。反対に10人の感染者が5人に移すと実効再生産数は0.5になり収束に向かっています。)
感染力の強い第6波が収束に向かうのか、増加に向かうのかの一点のみにフォーカスを当てて行きます。従って、感染者数が多いか少ないかの事は問題にしていません。一人から倍々と増えるのか、減るのかのみです。最初の母集団が多かった少なかったではありません。最初の母集団の数が10人でも10万人でも1千万人でも考慮の対象外です。一人が2人⇒二人が4人なのか、注視するの実効再生産数のみです。
詳細について知りたい方は NIID 国立感染症研究所のHPに飛んで下さい。
図に基づく解説です。
特に注意が必要と思える点を感染状況の再掲になりますが、明記します。
•全国の実効再生産数は、今週先週比が0.93となり、減少の動きが見られるものの、減少速度は鈍化している。年代別の新規感染者数については、おおむね全ての年代で減少傾向となっているが、10歳未満と80代以上では横ばいで推移している。
• まん延防止等重点措置が適用されている31都道府県のうち27都道府県で今週先週比の実効再生産数が1以下となり、新規感染者数は減少傾向が継続している。しかし、一部の地域では80代以上の増加が続いている。
•全国の新規感染者数減少の動きに伴い療養者数も減少しているが、重症者数は高止まりし、死亡者数の増加は継続している事。
🔵 図Ⅰ(上記NIIDのHPからの引用です。スクリーンショット)
- 北海道:実効再生産数は0.91と1を下回っています。新規感染者の中心は30代以下です。
- 青森:0.97。新規感染者の中心は30代以下です。
- 山形:0.72。記載なし(メディアン、モード等記載なし。)。
- 福島:0.78。記載なし。
- 群馬:0.78。中心は30代以下です。
- 茨城:0.96。記載なし。
- 栃木:0.91。記載なし。
- 東京:0.82。記載なし。
- 埼玉:0.87。記載なし。
- 千葉:0.98。記載なし。
- 神奈川:0.94。記載なし。
- 石川:0.93。記載なし。
- 新潟:0.98。記載なし。
- 長野:0.91。記載なし。
🔵 Ⅲ Ⅱのマンボウ区域(重点措置区域)の続きの状況です。(スクリーンショットの数値などとは若干ことなります。調査日が次のデータの方が新しいです。)
- 愛知:1.03と1を上回り増加です。30代以下です。
- 岐阜:1.05。記載なし。
- 静岡:0.90。記載なし。
- 三重:0.91。記載なし。
- 大阪:0.94。30代以下です。
- 京都:0.86。記載なし。
- 兵庫:0.88。記載なし。
- 和歌山:0.89。記載なし。
- 広島:0.83。30代以下です。
- 岡山:0.78。記載なし。
- 山口:0.89。記載なし。
- 香川:0.98。記載なし。
- 島根:1.12。記載なし。
- 高知:1.14。記載なし。
- 福岡:0.88。中心は30代以下です。
- 佐賀:0.86。記載なし。
- 長崎:0.81。記載なし。
- 熊本:0.90。記載なし。
- 大分:0.87。記載なし。
- 宮崎:0.77。記載なし。
- 鹿児島:0.92。記載なし。
- 沖縄:1.11。中心は30代以下です
重点措置地域外(マンボウが指定されていない地域)
次の12件は実効再生産数が1を上回り新規感染者が増加傾向にある。人数の大小に関わらずに注意が必要です。
- 岩手:実効再生産数が1を上回っている。
- 宮城:実効再生産数が1を上回っている。
- 秋田:実効再生産数が1を上回っている。
- 山形:実効再生産数が1を上回っている。
- 富山:実効再生産数が1を上回っている。
- 福井:実効再生産数が1を上回っている。
- 山梨:実効再生産数が1を上回っている。
- 滋賀:実効再生産数が1を上回っている。
- 奈良:実効再生産数が1を上回っている。
- 鳥取:実効再生産数が1を上回っている。
- 徳島:実効再生産数が1を上回っている。
- 愛媛:実効再生産数が1を上回っている。
次の三県は、実効再生産数が1を下回って新規感染者が減少傾向をしめしています。
- 鳥取:0.96。
- 山口:0.98。
- 大分:0.81。
- 感染は家庭、学校、保育所、職場、病院、介護福祉施設などの場で継続している。特に、都市部を中心に介護福祉施設におけるクラスターの増加が見られる。
- 全国の感染者数の減少傾向が続いても、高齢の重症者数の増加による重症病床使用率の増加傾向も続く可能性がある。今回の感染拡大における死亡者は、高齢者が中心である可能性が示された。その中には、侵襲性の高い治療を希望されない場合や基礎疾患の悪化などの影響で重症の定義を満たさずに死亡する方も含まれるとの指摘もある。また、基礎疾患を有する陽性者でコロナ感染による肺炎が見られなくても、感染により基礎疾患が増悪することや高齢の感染者が誤嚥性も含む肺炎を発症することで、入院を要する感染者が増加することにも注意が必要。
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