新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

「鹿の残骸」

2014-05-11 17:32:24 | 生き物たち
タイトルから想像していただいて、気持ちの悪い画像があります。苦手な方はここでやめてください。

◎◎◎
私がよく出かけるダムの林道の奥に、さらに別の林道が接続しています。その林道の行き止まりにちょっとした広場があります。
多分、林業の作業車がとまったり、間伐材の積み出しなどにと使われているのでしょうか。

オオルリをあきらめて帰ろうかと、崖の斜面よりを歩いてて石垣の下にヘンなものを見つけました。


はじめは花びらが一面に落ちているのではと思いました。なんと無く違和感を感じ指先で触ってみると、獣の毛の感触です。習字の筆先のようでした。
シカかイノシシか、大型の獣です。


周辺にたくさん広がっています。


白っぽい骨のような板状のものがあります。


そして見つけたのがこの脚です。蹄からシカではないかと思いました。
黒い蹄の足は、周辺にこれ1本だけでした。


そしてこんなものもありました。「シカの骨格」で調べると、どうも肩甲骨のようです。片側にかじった跡があります。

上は急斜面です。大雪のころ斜面から落ちて死んだのか。それを他の獣に食べられたのか。あるいはここで他の獣に食べられたのか。
この山塊の奥には、クマやイノシシ、サルが生息しています。
ただ不思議なのは、骨の残骸の数が少ないことです。頭蓋骨や背骨、肋骨、そして残りの足など、大型の骨がありません。何処かへ他の動物が運んだのでしょうか。シカなら角が無いかと探したのですが見つかりませんでした。
ただ広がった毛の広さから、死んだ場所はここだと思います。それから、皮も全然残っていませんでした。

とりあえず、駐車場へ戻ってから、隣接するヴィジターセンターに報告に行きました。
若い職員の話では、足の蹄から、日本シカだと言う事でした。その他の状況についての詳しい解説は聞けませんでした。
コメント
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