新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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DVD[フライト]

2014-05-12 18:02:22 | 芸術鑑賞
以前1巻1000円セールで購入したものです。
デンゼル・ワシントンの航空機パニック映画と思って買ったのですが、内容は違っていました。
確かに前半、墜落の危機に陥る旅客機を神業的なテクニックで墜落から救ったヒーローの機長になるのですが、彼デンゼル・ワシントンが実はアル中でさらにコカインまで血液検査で発見されてしまうのです。

彼は乗客の多数を救ったのですが、それでも賠償金を減らそうとする経営者側とパイロットの責任をなくそうとする組合側の思惑に巻き込まれ、最後は国の公聴会で証言することになりますが・・・

不時着後のドラマがあると分っていましたので、墜落の危機は免れるわけですが、パニックシーンはそれほどのものではありませんでした。
ではアル中の機長の葛藤はどうかと言いますと、大俳優のワシントンです。それほど掘り下げられてもいません。
むしろ浴びるようにウオッカ等を日常的の飲んだり、起き抜けにコカインを吸うなどしているパイロットが、日常的にパイロットをしているなんて恐ろしくなります。普段の操縦が格段にうまいからと言って、見ぬ振りをしている同僚や会社、現実にありうるのでしょうね。

ただ彼がそのことについて、人の命を預かる仕事として、踏み出してはいけない世界にいる事を認めていないのが恐ろしいです。
また別れた息子が訪ねてきて、大学入試のエッセイとして父親を「最高の男」としてインタビューするとシーンがあります。
カンタンに中毒から復帰するだろうという、ハッピーエンドを予想されるラストシーンはもう一つ納得できません。デンゼル・ワシントン主演だからでしょうか。

コメント
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