まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

市村正親ひとり芝居「市村座」

2023-06-22 00:36:59 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



役者生活50周年、旗揚げから10回目の記念公演。

口上に始まり、三遊亭圓朝の落語「死神」一人芝居仕立、
50年間に出演した40以上のミュージカル全作品を
その楽曲とともに振り返り、ラストは新曲を歌い上げる。
記念すべき公演でしか見られない市村さん、
息子さんも出演するとか、これは見なければ!

2023年2月26日から28日まで日生劇場、
その後、大阪・博多・川越・仙台公演があり、
市村さんの出身地川越公演へ行くことに。

見事な芝居とお話、濃厚な充実した時間。
劇団四季を退団後のミュージカルは、
ほとんど観ているので、振り返った作品の数々は貴重。
残念ながら入院で降板されたものもありましたが、
当時は前妻さんが献身的に支えてくれたのでしたね。

プログラムを購入するために長蛇の列に並びましたが、
グッズ類も完売するものが多く、
市村さんの人気の高さも恐るべし。
今後も頑張っていただきたい役者さんです。

ウエスタ川越 大ホール

2023.3.8

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ミュージカル ブラッド・ブラザーズ 東京国際フォーラム

2022-04-01 14:57:34 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



同じ日に生まれ、同じ日に死んだ
二卵性双生児として生まれた
ミッキーとエディの
数奇な運命を描いた物語。

1983年にロンドン・ウエストエンドで初演、
世界中で繰り返し上演されている不朽の名作です。

歌って踊るキラキラしたミュージカルではなく、
歌もダンスも控え目、哀しくて切なくて・・・。
でも、ちょっと笑ってしまう一コマも。

実母のもと貧しい生活をしているミッキーに柿澤勇人、
裕福な家庭に引き取られたエディにウエンツ瑛士。
実母を演じるのが劇団四季出身の堀内敬子、
「憑依型女優」と三谷幸喜氏に表現されています。

この役は彼女のためにあるのではと思う程、
そのパフォーマンスに圧倒されました。
彼女の舞台を観たいと思っての鑑賞でしたが、
期待以上に素晴らしかったです。







脚本・作詞・作曲:ウィリー・ラッセル
演出:吉田鋼太郎
出演:柿澤勇人/ウエンツ瑛士/木南晴夏/
鈴木壮麻/内田朝陽/伊礼彼方/
一路真輝/堀内敬子

東京国際フォーラム(C)

2022.3.25

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SINGIN’IN THE RAIN〜雨に唄えば~ 東急シアターオーブ

2022-02-09 00:16:37 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



「『SINGIN' IN THE RAIN ―雨に唄えば―』
アダム・クーパー特別来日 日本公演」が、
2月2日に東急シアターオーブで開幕。

2020年に上演予定が、新型コロナウイルスの影響で中止、
今年の1月公演も同様の理由で中止、
思いがけず初日の公演を観ることになりましたが、
この日は東京で感染者が初めて2万人を突破。

昼の公演なので、それを知ったのは終了後ですが、
「やっぱりこれが観たかったんだ‼」の
キャッチフレーズ通りで、大感激、大興奮も







イギリスで隔離、日本でも隔離をし、
日本での移動にはバブル方式を組んでの公演、
身体のコンディションを維持するのは大変なこと。
その分弾けるようなパフォーマンスを披露

イギリスのロイヤル・バレエのプリンシパルで、
映画『リトル・ダンサー』で25歳に成長した主人公で出演、
アダム・クーパーの迫力あるダンスは今も健在。

2階席で観ていてももう若くはないと感じましたが、
彼が主人公ドンを演じるのもこれが最後とか。

映画がサイレントからトーキーに代わる時代の
撮影所が舞台の1952年に制作された
映画のミュージカル化ですが、
迫力満点のダンスと14トンの雨が舞台に。

土砂降りの雨の中で、タップを踏みながら
「雨に唄えば」を唄うシーン。
「やっぱりこれが観たかったんだ‼」

劇場中が幸せで溢れる、その中にいられる幸せ。
これぞエンターテイメントミュージカル!







演出:ジョナサン・チャーチ
振付:アンドリュー・ライト
出演:アダム・クーパー/シャーロット・グーチ他

東急シアターオーブ

2022.2.2

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音楽劇「海王星」 パルコ劇場

2021-12-23 00:45:42 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート

寺山修司が「天井桟敷」を結成する前、
1963年に書き下ろした未上演の
音楽劇「海王星」の初演、
「寺山ワールド」の原点になる作品です。

出港しない船上ホテルを舞台に繰り広げられること、
新しくなったパルコ劇場に行きたいことも
この音楽劇を観たいという理由になりました。

見回してみれば、主役ファンと思われ若い女性と
平日の昼間であるにもかかわらず男性も多く、
「寺山ワールド」に浸ろうとしているのか、
女優目当てかしらと思うと間もなく中尾ミエさん登場。

その存在感と歌唱力に圧倒され、
幕が上がりました。

戦艦の船底にあるホテルで怪しげな人々が集まり
パーティーに講じていますが・・・。

父と息子と父の婚約者の悲恋物語。

太陽系で最も遠くにある理論的推算から発見された
惑星の『海王星』というタイトルも意味深です。

月が姿を隠し、夜の船尾バルコニーから海を眺めると
あまりの怖さに部屋に入った時を思い起こすことに。

作:寺山修司/演出:眞鍋卓嗣
音楽・音楽監督:志磨遼平(ドレスコーズ)
出演:山田裕貴/松雪泰子/清水くるみ/伊原六花/
大谷亮介/中尾ミエ/ユースケ・サンタマリア

パルコ劇場

東京都渋谷区宇田川町15-1
渋谷パルコ 8階

2021.12.20

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十二月大歌舞伎 歌舞伎座

2021-12-19 00:54:16 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



コロナ禍で完全入替の三部制になってからの
歌舞伎座は初めてですが、第二部を観てきました。

「男女道成寺」長唄囃子連中、
白拍子花子を中村勘九郎、
白拍子桜子を(実は狂言師左近)尾上右近、
道成寺物の傑作を男女の踊り比べで楽しむ舞踊。

若手花形らしい気品と華やかさを感じる「道成寺」、
初めて歌舞伎を楽しまれる人にもおススメです。

踊りも本当にお上手で、持って生まれたものだけでなく、
日々精進されているのだと改めて感じました。
長唄囃子連中による出囃子も
聴きたかったのはこれだわと思いました。

森鷗外の短編小説を原作に、宇野信夫が脚本・演出を
手がけて再構成した新歌舞伎の「ぢいさんばあさん」
歌舞伎座では十一年ぶりの上演ということで、
第二部を選択しました。

初演は昭和26年という「ぢいさんばあさん」は、
変わらぬ夫婦愛を描いた心温まる名作です。
美濃部伊織に中村勘九郎、妻るんに尾上菊之助。

37年もの間、離れ離れになりながらも
お互いのことを思う、偲ぶ、慈しむ、
老いた二人のしっとりとした深い愛情に
温かい気持ちになるとともに

初のるん役という菊之助さんですが、
凛として美しい武家の奥方様を演じていました。
37年後は、声のトーンも低くしながらも不自然さもなく、
お見事な気品ある老婦人に変身、さすがです。

やはり歌舞伎はいいなぁ

出演:中村勘九郎/尾上菊之助/尾上右近他

歌舞伎座

2021.12.13

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ミュージカル「蜘蛛女のキス」 東京芸術劇場プレイハウス

2021-12-05 00:22:23 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



アルゼンチンの作家マヌエル・プイグの小説を原作とする
不朽の衝撃作「蜘蛛女のキス」の上演です。

ラテンアメリカにある刑務所の一室が舞台。
映画を愛するゲイのモリーナと政治犯のバレンティン。
お互いを理解できず激しく対立しますが、
時を重ねるうちに次第に心を通わせていくのですが・・・。

抒情的かつメロディアスな楽曲、ラテンのリズムが、
全編にわたり作品を彩り、ダークな世界へと導かれます。
多様性が叫ばれている時代だからこそ観ておきたい、
愛とは何か、愛するとはどういうことなのか。

モリーナの心の支えである映画スター大女優オーロラが
演じる蜘蛛女(安蘭けい)の歌声が耳に残ります。
さすがに元宝塚のトップスター、貫禄充分。
どの役も見事なキャスティングです。

明るい元気が出るようなミュージカルが好きですが、真逆。
重苦しくもなるのですが、
不朽の衝撃作であることには間違いないです。







脚本:テレンス・マクナリー
音楽:ジョン・カンダー
演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)
出演:石丸幹二/相葉裕樹/安蘭けい/鶴見慎吾

東京芸術劇場

2021.12.1

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熊川哲也 Kバレエ カンパニー Autumn Tour 2021『シンデレラ』オーチャードホール

2021-10-10 16:02:58 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



2012年の初演以来、劇場にときめきと感動を満たした
ロマンティックなグランド・バレエ、
それが熊川版『シンデレラ』です。

2019年5月以来となるKバレエの鑑賞です。
当時のプリンシパルでテレビドラマでも活躍の
宮尾俊太郎さんらが退団されましたが、
新たな百花繚乱の舞台に酔いました。

3月に加入した海外での活躍が長い
プリンシパル日高世菜さんの
シンデレラに相応しい品格とダンスにウットリ。
プリンシパル になるために存在しているようです。

ストーリーが分かりやすいだけでなく、
きめ細やかな演技の数々が印象的。
しかも、見るたび磨かれていくようです。

男性が演じているのからこそでもあるような
ルーク・ヘイドンさんの継母役も

バレエは、踊る芝居でもありますが、
Kバレエは「踊りを用いた台詞のない芝居」です。

カーテンコールも何度もあり、
最後まで鳴り止まぬ拍手、
観客席に座る子どもたちの目をキラキラさせ、
力強い感動の拍手をする姿も目に焼き付きました。

芸術監督・演出・振付:熊川哲也
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
出演:日高世菜/高橋裕哉/戸田梨沙子他

Bunkamura オーチャードホール

2021.10.8

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ミュージカル オリバー! 東急シアターオーブ

2021-09-30 17:27:09 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



チャールズ・ディケンズの小説「オリバー・ツイスト」を
原作としたライオネル・パートが生み出した
ロンドン・ミュージカルの原点と呼ばれる
不朽の名作「オリバー!」







ビクトリア朝時代のロンドンで、
ひどい仕打ちを受けていた孤児のオリバーは、
フェイギンという老人が元締めを務める
コソ泥とスリの集団のに取り込まれ、
スリの濡れ衣で捕まってしまいますが・・・。







“ミュージカル界の巨匠”と言われるプロデューサーからの
熱烈なオファーで市村さんのフェイギン役での出演が決まり、
長男・市村優汰さんとの念願のミュージカル初共演という
注目の舞台のプレビュー公演初日に行って来ました。

優汰さんはオーディションを受けての出演で、
前に別のオーディションで落ちて3年間、
タップダンスや発声を習って頑張っていたそうです。

幕が下りてスタッフの写真撮影OKのボードが出て、
つらい境遇にある人々が懸命に生きる姿を演じていた演者が、
楽しそうに踊る姿をカメラに収めておきましょうか。







プレビュー公演もバルコーニー席での観劇も初体験。
本公演は10月7日からですが、一足先に鑑賞でき、
この内容で価格も抑えられ、少年たちの天使のような歌声、
市村さんや濱田さんのお声にもウットリ。
素敵な夜のひと時を過ごすことができました。

出演:市村正親/濱田めぐみ/spi/小浦一優(芋洗坂係長)/
浦嶋りんこ/鈴木壮麻/伊東えり/小野寺 昭/小林佑玖

東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)

2021.9.30

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ミュージカル 王家の紋章 帝国劇場

2021-08-25 01:04:58 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



古代エジプトにタイムスリップした考古学を学ぶキャロルが、
その才知で“ナイルの娘”と呼ばれ、メンフィスの王と恋に落ちるも
敵国ヒッタイトにさらわれ、キャロルを助けるべく戦争に。
時空を超えた愛とロマンの名作「王家の紋章」のミュージカル版。

帝国劇場に豪華古代エジプトの世界が広がります。

一度は行ってみたいと思っているエジプト。
遺跡から遺跡へと旅をする「ナイル川クルーズ」、
海外旅行ができるようになれば、真っ先に行きたい
その想いをさらに強くしてしまったのは言うまでもありません。

超イケメンでハイスペックな王と敵国の王子、
庶民にまで愛されるキャロル。
言語や文化も違う異国の、しかも3000年前の人。

恋愛が成り立つとは思えないと思いつつも
原作も読んでみようかしらと思っているまるみです。

1976年から連載されている原作からのファンなのか、
出演する俳優陣のファンなのか、感染拡大の中、
劇場内は飲食禁止、会話禁止にもかかわらず、
ハートを鷲掴みされた女性たちで
溢れんばかりの帝国劇場でした。

原作:細川智栄子あんど笑~みん
脚本・作詞・演出:荻田浩一
作曲・編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
出演:浦井健治/木下晴香/大貫勇輔/新沼聖子/
植原卓也/山口祐一郎

2021.8.18

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新橋演舞場 七月公演「おあきと春団治~お姉ちゃんにまかしとき~」

2021-07-19 23:43:54 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート

藤山直美さんの6年ぶりとなる新作喜劇「おあきと春団治」
上方落語の爆笑王の異名をとった桂春団治と
春団治の破天荒な人生を支えた姉・おあきの物語は、
明治、大正、昭和の大阪情緒を背景に描いた作品。

落語家の道を歩み始めた弟を軍師として、
知恵を出し全身全霊で支え、時にぶつかり合いながらも
両親を亡くした姉弟は、二人三脚で芸の世界へと進む
姉弟愛を軸に描かれています。

おあき演じる直美さんは登場した瞬間から貫禄充分。
こんなしっかり者のお姉さんがいたら、
何事も丸投げする人間に成長してしまうかも

皆が必死に生きている時代ですが、悲壮感はなく、
あくまでも喜劇、泣いて笑って、客席からは大きな拍手
松竹らしい、王道の喜劇を愉しませていただきました。

コロナ禍で5月~6月の大阪公演は中止となり、
東京も再び緊急事態宣言でどうなるかと思いましたが、
西川きよし師匠と西川忠志さんの親子共演に
大好きな藤山直美さんの新作を間近で拝見、
幸せな時間を過ごすことができました。

脚本:寺田夢酔 演出:筒井康助
出演:藤山直美/西川忠志/いま寛大/金子昇/
大津嶺子/田村亮/西川きよし(特別出演)

新橋演舞場

2021.7.12



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ミュージカル ロミオとジュリエット TBS赤坂ACTシアター

2021-06-09 10:08:20 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



仇同士の家に生まれながら運命的な恋に落ち、
争いの終結を願いながら、ひたむきに互いを愛した
シェイクスピアの名作が原作。

2001年にフランスで生まれたミュージカルで、
2011年に日本オリジナル版として新たに誕生し、
2021年新たなキャストで上演されることに。

幕開きに歌われる迫力満点の<ヴェローナ>、
若者たちの躍動感溢れる<世界の王>、
ロミオの心象風景を鋭く描き出した<僕は怖い>など
歌とダンスで、登場人物の葛藤をより繊細に描いています。

特に強烈な存在感を放つ〝死のダンサー〟
愛と死、破壊と再創造といった哲学的テーマを
表出させているそうですが、視線を注ぐのは、
ロミオより〝死のダンサー〟になってしまいました。
(ダンスがあまりにも上手なのですもの)

〝近未来を思わせる、破壊された世界で起こる物語〟ですが、
原作の「ロミオとジュリエット」も改めて読みたくなり、
小説で楽しむ戯曲シリーズで読んでみるとこれが

永く愛され続けてきた素晴らしい物語は、
戯曲としても小説としても優れたものは時を超え、
現代まで生き残り、さらに輝くもののようです。

若さは止まるということを知らず、死をも恐れない。
これが「ロミオとジュリエット」

作:ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出:小池修一郎
出演:黒羽麻璃央/天翔愛/前田公輝/大久保祥太郎/
吉田広大/春野寿美礼/小㞍健太他

TBS赤坂ACTシアター

2021.6.3

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ミュージカル「 アリージャンス~忠誠~」 東京国際フォーラム

2021-03-17 23:37:28 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



日本初演の「 アリージャンス~忠誠~」の上演。
第二次世界大戦のアメリカで、強制収容所に入れられた
日系人家族の実話をもとに作られた異色のミュージカルで、
2015年にブロードウェイで初演されました。

1941年、日米関係が険悪化し、日本が真珠湾攻撃
1942年、大統領令で日系人約12万人を10ヶ所の強制収容所に収容
1943年、日系二世による442連隊を編成し、「忠誠登録」を実施
1944年、日系男子の徴兵、拒んだものは投獄

戦時下でアメリカへの忠誠を問われた一家を巡る物語。

日系米国人の重厚な物語をミュージカル化し、
ブロードウェイで上演したのも凄いことだと思いますが、
日系人姉弟役の濱田めぐみさんと海宝直人さんが演じるので、
ぜひ観ておきたいと思いました。

歌って踊って楽しむだけがミュージカルではなく、
戦時下という異常な状態の中で「戦争とは」「忠誠とは」
「家族の絆とは」など様々な問題を問いかける作品で、
涙が頬を伝う、涙なしには観られないものでした。
(目に入った花粉が流れ出たことと思います)

バイデン大統領も日系人収容を「米国史で最も恥ずべきときの1つ」
改めて謝罪されていますが、1988年にレーガン大統領が過ちを認めて
大統領として初めて謝罪された時には、まだまだ知らないことが
多すぎることを今ほどには理解していなかった自分がいました。

テーマが重すぎて観るのを躊躇いもしましたが、
濱田めぐみさんと海宝直人さんの歌唱力と演技力が抜群で、
上條恒彦さんも祖父役で良い味を出していました。
カーテンコールでは、スタンディングオベーション

今、観るべき作品であったと思います。

脚本:マーク・アサイト/ジェイ・クオ/ロレンゾ・シオン
作詞・作曲:ジェイ・クオ
演出:スタフォード・アリマ
共同演出:豊田めぐみ
出演:濱田めぐみ/海宝直人/中河内雅貴/小南満祐子/
上條恒彦/今井朋彦/渡辺徹 他

東京国際フォーラム

2021.3.16

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日生劇場 屋根の上のヴァイオリン弾き

2021-02-21 00:09:34 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート

日本での初公演からも半世紀の著名なミュージカル。
いつでも観られると思っていましたが、
観るなら市村&鳳のカップルでと
昨年チケットをゲット。

帝政ロシアの寒村、お人好しで働き者のテヴィエ(市村正親)は
頭の上がらない妻ゴールデ(鳳蘭)と5人の娘達と
貧しいながらも幸せな日々を送っていたのですが・・・。

ユダヤ教の厳格な規律としきたりを守り、
娘たちの幸せを思いながら翻弄される
テヴィエの様は胸を苦しくさせます。

楽天的で、お人好しなテヴィエを熱演する市村さん、
コミカルな言動に笑ってしまえるのが救われます。

「屋根の上のバイオリン弾き」とは、
漂泊の民ユダヤ人の比喩で、
屋根の上からころげ落ちてもおかしくない、
不安定で難しい暮らしを虐げられている人々を描きます。

原作ではイスラエルの地へ帰還するそうですが、
ミュージカルではアメリカに向かうところで話が終わります。
怒りや悲しみと共に未来に向かって、
新たな希望を見つけようとするたくましさも感じました。

緊急事態宣言も出ている中、不要不急とは言えず、
上演時間も変更、規制も多い中での観劇ですが、
家族の愛や絆、苦境の中を生きることを考えさせられました。

新しい生活の中でも希望や喜びを見つけ、
人生を楽しみたいと思います。

台本:ジョセフ・スタイン
音楽:ジェリー・ボック
作詞:シェルドン・ハーニック
出演:市村正親/鳳蘭/風稀かなめ/唯月ふうか/
屋比久知奈/上口耕平/上原卓也/神田恭平

日生劇場

2020.2.16

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能楽鑑賞会 国立能楽堂

2021-01-12 00:41:17 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



世界で最も偉大で深遠な芸術の一つであり、
日本の伝統芸の能を鑑賞する機会に恵まれました。
狂言は何度か鑑賞していますが、
能は鑑賞教室に参加して以来久し振りです。







渋谷区の広報を見て応募し、当選ハガキが座席指定券。
1枚で2人鑑賞することができますが、
座席は一つ空けての隣、検温、手指の消毒、
時間も短縮し、実施されました。







将棋の街である千駄ヶ谷ですが、能楽堂もあるのです。
東京体育館も国立競技場も最寄り駅がJR千駄ヶ谷駅、
国立能楽堂の最寄り駅であることは
あまり知られていないかも

区長や区議会議長の挨拶、能や狂言の解説、
狂言、半能の順で始まります。

国際都市渋谷ということで、プログラムも日本語と英語、
大使館の方も来賓としてお見えになっていました。
さすがのお召し物に身のこなしだわと
ウットリしたりして・・・。







狂言「鬼瓦」は、破風の上の鬼瓦のいかめしい顔が、
よく知っている誰かに似ているような
気がするというもの。

半能の「融(とおる)」は、「中入」後の、
融大臣(後シテ)が現れる部分よりの上演で、
名月の光のもとで昔を懐かしんで舞を舞い、
月の光とともに消えていくとうもの。

時間が短いということもあり、
気持ち良く眠った経験もある能もしっかりと鑑賞。
難しく考えていた能にも興味が湧いてきました。







食事中にマスクをしたり、取ったり煩わしいので、
扇子で口元を隠すことをしてみてはと
話されていましたよ。

東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1

2020.11.17

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ミュージカル「ビューティフル」帝国劇場

2020-11-22 00:16:33 | 観劇・ミュージカル・バレエ・コンサート



シンガーソングライターのキャロル・キングの
16歳から30歳くらいまでの波乱万丈の半生を
数々の名曲と共に綴った
ブロードウェイミュージカル。

日本版では平原綾香&水樹奈々の
ダブルキャストでキャロルを演じています。
どちらも観たい(聴きたい)ですが、
平原綾香キャロルで鑑賞しました。

16歳のキャロルが、名プロデューサーに曲を売り込み、
作曲家への道を歩み出します。
恋人のジェリーが作詞、キャロルが作曲。
二人の間には子どもも生まれ、結婚。

必死で仕事と子育てに奮闘しながらも
数々のヒット曲を生み出していましたが・・・。





平原綾香さん、何を歌わせてもウットリする素晴らしい歌声。
歌唱力が作品の良さと直結する作品でもありますが、
ミュージカルではあまり聴けないレベルの歌唱力。
あぁ、もうずっと聴いていたい

華麗な衣裳や大掛かりな舞台装置があるわけではないけれど、
艶のある響きのある声、一人一人の歌唱力のレベルも高く、
楽しく感動的なミュージカルで、
幸せな時間を過ごすことができました。







脚本:ダクラス・マクグラス
演出:マーク・ブルーニ
演出リステージ:上田一豪
出演:平原綾香/中川晃教/伊礼彼方/ソニン/
武田真治/剣幸

帝国劇場

2020.11.17

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