函館の素材を活かした郷土食豊かな会席料理が味わえる
「冨茂登」は、著名人もひいきにしたという
名店中の名店といわれる老舗料亭。
函館では唯一のミシュラン二つ星であるとか。
オプショナルツアーを申し込んだ一番の理由は、
この料亭に行くことでした。
通されたお部屋はこちらでした。
お部屋は完全個室で、
相部屋になる事はないのですが、
私達は団体なので同じお部屋になります。
全てのお部屋からお庭を臨むことができます。
室内の装飾から調度品、
お庭なども楽しみましょう。
和室ですが、椅子席になります。
にっぽん丸のOPツアーの食事の座席は、椅子席が多いです。
参加者の年齢層を考えても椅子席の方が良さそうですし、
世の中の流れも和室でも椅子で食事をするのかもしれません。
何だか遠い親戚の集まりにでも参加した雰囲気、
グループごとの方が良かったなと思います。
中居さんも女将さんもホスピタリティに溢れる方々で、
親切丁寧な対応でありながら明るく親しみやすく、
個人的に予約してきても良かったかなとも思いました。
(全てのお料理がコース料理で予約制)
先付け 活ゆで真蛸 温州仕立て
美味しい
この先の料理も楽しみです。
国産真蛸(マダコ)は非常に高いですが、
外国産の冷凍されたタコには香りがないのに比べ、
国産の真蛸は小豆を茹でたような香りがあり、
味わい深いので美味しさが違います。
お造り 槍イカ糸づくり
生はもちろん、煮たり、焼いたり、炒めたり、
揚げ物にも向く食材ですが、価格も上昇しています。
槍イカの人気は高いのですが、国産ものの
一般流通はほとんどなく、高値です。
槍イカは、お刺身でいただくのが一番。
上品で淡泊な味わいです。
焼物 根ぼっけ風干し
根ぼっけは、回遊せずに岩礁に住み着くホッケ、
締った身と上品な味わいが特徴で、
特に函館と羅臼で漁獲される根ぼっけは
全国的にも人気が高いのだそうです。
北海道ではホッケを刺身で食べると聞きましたが、
根ぼっけは、回遊しないため
寄生虫も多く、刺身は注意とか。
北海道でいただくホッケは美味しいですが、
焼き具合も良く風味も良いのでした。
小鍋 寄せ鍋
スープも味わいましょう。
飯 いくらご飯
季節には1トン仕込むと言う自家製のいくらは、
函館近海朝上がりの沖獲り銀鮭に厳選し、
大粒のいくらを一粒一粒
丁寧に下ごしらえしているとか。
氷菓 季節のデザート
北海道ならではの食材をいただくことができました。
料理も美味しいのですが、ミシュランの評価は、
おもてなしの心が多分に反映されているのかしら
美味しくないとお料理を残されている方もいれば、
お土産を購入される方もいらして
評価は分かれるところかも。
いかにも料亭という佇まい、歴史を感じる建造物は、
函館の大火の翌年、昭和10年に建造されました。
前大女将が函館全盛時代に花柳界での活躍を経て、
小さなおでんの店として創業、芸者時代から
お座敷に上がっていた旧料亭「小鶴」を
昭和55年に譲り受けたそうです。
創業は1860年、日米和親条約の開港で沸く函館にわたり、
菓子売りを始めたところまで遡るという函館の老舗菓子店
千秋庵総本店の隣にあり、女将さんのススメもあり、
店内は混雑していましが、家族へのお土産に購入。
北海道和菓子の草分けといわれる名店、
家族にも好評でした。
函館山の麓にあることから「冨茂登」の名がついたとか。
それがお分かりいただける写真かと思います。
北海道函館市宝来町9-7
2017.5.4