ベニスで過ごす時間も名残惜しくも後わずか、
集合時間も迫り、再びベニスのシンボルである
サン・マルコ広場へと戻りました。
サン・マルコ寺院は、9世紀に
エジプトのアレキサンドリアから運ばれた
聖マルコの遺体を納めるために建てられました。
11世紀と17世紀に大幅に改修され、
より東洋的なイメージに変わりました。
広場の中に建つ鐘楼は見張り塔だったもので、
エレベーターで100mの高さまで一気に上り、
連なる赤い屋根の向こうに真っ青な海が見えます。
サン・マルコ寺院の隣がドゥカレー宮殿。
ベネチア共和国の政庁だったところで、
強大な権力を誇っていた最高の司法府でした。
11世紀の終わりに登場したゴンドラが、
現在の形になったのは17世紀になってからのこと。
船頭のゴンドリエは、世襲制とか。
再びボートに乗り、ターミナルへと戻ります。
12~17世紀の建物が運河に面して
立ち並んでいるベニスの街も見納めです。
MSCポエジア アドリア海・エーゲ海クルーズの
旅行記もこれが最後となりました。
大型豪華客船の地中海最大のターミナルベニス。
毎日5から6隻の巨大なクルーズ船が寄港しますが、
運航に伴って大量に消費される燃料による
大気汚染問題が深刻化、周辺住民にとって悩みの種。
クリーンな燃料を使えば打開策になるでしょうが、
なかなかそうもいかないようで・・・。
空路、乗り継ぎ便にて帰国の途へ。
イタリア・ベニス
2017.7.8