フランス中部を流れ大西洋に注ぐ全長1,020㎞の
ロワール川の流域に広がるロワール渓谷。
シュリー・シュル・ロワールからシャロンヌまでの
約200㎞が世界遺産に登録されています。
流域は豊穣で、16世紀に王侯貴族が建てた
城館が多く残ることから「フランスの庭」とも呼ばれ、
川と城館が織り成す美しい景観が印象に残ります。
ロワール川の支流シェール川沿いには、
アンリ2世が愛妾のために建てた
シュノンソー城があり、城主が代々女性であり
「6人の女の城」とも言われます。
白亜の建物に青の屋根をかぶりる優美な姿、
城館の前にはいくつかの美しい庭園が広がります。
フランソワ1世の命で建造されたシャンボール城は、
ロワール渓谷に点在する城のうち、
最大の広さを持ち、城には部屋が440あります。
建物と庭園、周辺の自然が一体となった
フランス・ルネサンス建築の代表作品です。
300を超えるロワールの古城のうち初期のものは、
元来中世に城砦として建造され始めたのですが、
王侯貴族が私的生活を
楽しむためのものになりました。
ロワール渓谷には、魅力に富んだ
多彩な城館が景観を彩っているのです。
世界文化遺産 2000年登録
フランス
2007.12.31