タイトルも予告も興味を引くものではなかったのですが、
この機会を逃すとイラン映画を観る機会も逃すと
雨の中、有楽町へと向かいました。
第59回ベルリン国際映画祭最優秀監督賞受賞他
数々の映画賞を受賞した作品です。
脚本が良く、俳優達の演技力も確かなもので、
ドキュメンタリー映画を観ているかのようでした。
どんどん引き込まれるヒューマン・ミステリィ。
感動を求める作品ではありませんが、
観劇しているかのようで、
映画も芸術なのだと思わせてくれます。
イランの文化や価値観、イスラム社会に生きる女性を
垣間見ることができるようです。
「永遠の最悪より最悪の最後のほうがマシ」
考えさせられるセリフです。
答えは、観る者の解釈に委ねられます。
女優達が美しいのも印象に残ります。
忽然と姿を消すエリを演じるタラネ・アリシュスティ、
再びスクリーンで観てみたいと思いました。
監督+脚本:アスガー・ファルハディ
主演:ゴルシフテェ・ファラハニー
2009年:イラン
ヒューマントラストシネマ有楽町
2010.10.21