標高848mの比叡山上に788年開創の古刹、
最澄が開いた天台宗の総本社である延暦寺。
山内は東塔、西塔、横川の三塔十六谷からなり、
数百の堂や伽藍が点在しています。
聖徳太子ゆかりの「椿堂」
太子の千四百年御遠忌を期に、初めて
堂内とご本尊・千手観世音菩薩像を特別公開。
その存在感はあまりにも大きいものでしたが、
本尊の千手観世音菩薩像の高さは約85センチとか。
堂の近くには椿の木があります。
聖徳太子が比叡山に登られた時に使った
椿の杖が地に挿されたまま残され、
やがて芽を出し大きく育ったという
伝説に由来する椿堂。
椿堂は太子の命日とされる2月22日に営む法要、
僧侶が90日間、堂内に籠もって座禅に
集中する修行「常坐三昧」の場として使われ、
これまで非公開であった椿堂。
貴重な機会を得ることができました。
比叡山は日本仏教の母山とも称され、
法然上人、親鸞聖人、良忍上人、一遍上人、
真盛上人、栄西禅師、道元禅師、日蓮聖人など
日本仏教の各宗の祖師がここで学び、
あるいはこちらで出家得度しています。
釈迦堂
転法輪堂とも呼ばれる西塔の中心となる
山内最古の建立である建物。
三井寺の園城寺の金堂でしたが、秀吉が1595年に
西塔に移築、 国重要文化財に指定されています。
比叡山の山内にある1700ヘクタールの延暦寺。
一日かけて見学し、清澄な空気にふれた
思い出もありますが、
今回のツアーでは西塔地域のみです。
同じ形をしたお堂が廊下によって繋がるにない堂。
修行のお堂で、内部は非公開です。
弁慶が両堂をつなぐ廊下に肩を入れて担ったとの
言い伝えから、にない堂とも呼ばれています。
国重要文化財に指定されています。
滋賀県大津市坂本本町4220
2022.11.19
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