1872年、明治政府が日本の近代化のために設置した
富岡製糸場は、それまで欧米に限定されていた
産業革命を非西欧圏で初めて達成した証で、
ほぼ完全な形で現代まで残る貴重な近代産業遺産です。
上の写真は、1872年に建てられた富岡製糸場の東置繭所、
創建当時の状態のままで保存されています。
近代化の過程で生み出された鉄道や倉庫、
原料の繭を供給する養蚕農家などが、
桑畑とともに独特の産業文化景観として保存されています。
先進的な技術は国内各地に広まり、
日本は1920年代に世界一の生糸輸出国となりました。
そこで得た外貨は産業革命を軽工業から重工業へと
進展させる原動力となり、安価で上質な生糸は、
20世紀の世界的服飾文化にも貢献しました。
世界文化遺産 2014年登録
日本
訪問日 2020.2.10
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