東京にいる娘からメールで「取引先にtsを吹く人がいて、今度、ジャズ・ライブに出演し、私がリクエストを出す役になったので、何が良いか、教えて」と。
素人の彼女なりに情報を集めたようで、G・ミラーの「ムーン・ライト・セレナーデ」、JMの「モーニン」、コルトレーンの「マイ・フェイヴァリット ・・・・・・」等々を挙げてきた。
ま、それも悪くないけど、tsでは、ちょっとどうかな? 娘のためにもリクエスト曲で場が盛り上がるようにしてあげたい。
誰もが知っていて、ノリがいい、となれば、「モリタート(マック・ザ・ナイフ)か「アルフィー」を、アップ・テンポの曲が続いた後ならば「シャドゥ・オブ・ユア・スマイル」、又は、「コートにすみれを」と、送った。
「モリタートで、皆、ノリまくり、もう最高だったよ。ジャズ・ライブがこんなに楽しいとは!ありがとう!」と連絡が。ヤレヤレ。
そこで、自分がライブ・ハウスでリクエストするならば ・・・・・・
tsをメインに他の条件を無視すると、‛Time On My Hands’ かな。ちょっと古いけど。
カヴァでも人気のGETZ盤。再々(?)外盤だけど、強壮剤を注入されたような張りがある音に乗って軽やかなステップで踊るゲッツ、短いソロと取るジョーダンもいい。
この曲の本命盤がコレ。
ドリューのイントロが素晴らしく、GETZ盤と違いこちらはテンポを落としたバラード風演奏。二分半弱と短い演奏だが、愛する人とチーク・ダンスでも 、なんちゃって・・・・・・・
続く‛This Love Of Mine’、こちらも短いバラード演奏ですが、残り1分を切ってからのロリンズにもうメロメロです。
他の名演に評判が集まっていますが、この2曲、本作の隠れた美味しい所ですね。
ロリンズの歌ものは、このアルバムに限らず、どれもみな満点ですね。
テナーのリクエスト、私なら、ジョニー・マンデルの曲をやられると、泣いちゃいますね。 "A Time For Love"とか、"Emily" とか。
Chetでは思い出せませんでしたが、「あれ」で分かりました(笑)。でも、もう処分して手元にはありません。
ジョニー・マンデルの曲は白人好み?なのでしょうか、、"Emily"を エヴァンスはレパトリーに取り上げ、ゲッツとベルギーのライブ(1974年)でも収録していますね。ゲッツも"A Time For Love"を演奏しているようですが不明です。
自分は、S・ロビンソンの「シャドゥ・オブ・・・・・」に泣いています。