jazz and freedom and avenger

勝手気ままな戯事日記 暇つぶしに・・・・

Daysにて ・・・・・・・ PORTRAIT OF AN ARTIST /JOE ALBANY

2018-09-22 | ジャズ・p

 

この手のレコードの宿命なんだろうか、安レコ・コーナーで。

帰り道、Daysに寄った。

何処かに紛れ込んだようで見当たらず、この救出盤に針を。

「幻の名盤読本」に載っている”PROTO-BOPPER”(REVELATION・72年)から受ける「病んだ」、「危ない」ピアニストというイメージ(自分だけかも)とかけ離れたpが流れ出し、情景を思い浮かべながら一音一音、実に細やかに描写していく”Autmun In New York”に虚を衝かれた。淡彩画風だが奥行きがしっかり付いている。

A面のバラード演奏3曲が終わりマスターと二人で「いいね!」と周波数はピッタリ。

いつの間にかマスターの手元に初リーダー作のRIVERSIDE盤(1957年、見たことがない別カヴァ)やREVELATION盤、STEEPLECHASE盤などオーバニーのリーダー作が数枚、用意されていた。

そこで自分が未聴のSTEEPLECHASEのヨーロッパでのライヴ盤(73年)、ペデルセンとのデュオ盤(74年)との聴き比べを始めた。

この二枚、本アルバム(1982年)とは別人のように強いタッチでpを弾いている。パーカーも認める実力があるにもかかわらず悪習、悪癖による長いブランク、不遇時代を経て71年に復帰し、レコーディングの機会も増えた喜びの表れなのでしょう。

それから10年、すっかり穏やかでmatureに。

B面の”They Say It's Wonderful”の軽いスイング感、”Too Late Now”の沈み込むような情感も聴きもの。この”PORTRAIT OF AN ARTIST ”はオーバニー流バラード集ですね。

カヴァ通りの内容で本来ならば「安レコ・コーナー」に投げ入れられる類のレコードではありません。

浅学で間違っているかもしれませんが、本作がリーダー・ラスト作。

1988年没、享年64。

 

マイナーな J・オーバニーのレコードを聴き比べ、マスターと語り合えるジャズ喫茶、そうは無いでしょう。

 



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2 コメント

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出かけたい名古屋 (azumino)
2018-09-24 15:16:08
dodge(bs)さん こんにちは

ご無沙汰しています。ジョー・オーバニーとDaysの記事は、本当にうらやましいです。近くに、良いお店のマスターがいて、そんな話ができるのは、さすがに名古屋だからでしょうか。

この記事を拝見したら、中古レコード店やジャズ喫茶、ライブハウスなどを訪れに、名古屋へ出かけたくなりました。
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Unknown (dodge(bs))
2018-09-24 21:27:45
azuminoさん、こんばんは
こちらこそご無沙汰しています。
いつも、特にジャズ喫茶巡り、楽しく拝見しており、いつか訪れたい所ばかりです。
長野に戻られ飯田に比べ遠くなりましたが、機会を設けて是非。
昨年、立山の帰りに松本のジャズ喫茶を訪ねる予定でしたが、列車の時間に余裕がなく断念、残念でした。
これからもいろいろな情報を期待してます。
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