・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

真似

2011年08月07日 | つぶやきの壺焼

終末を、小さい「ゎ」で結ぶ文が、ネットに多いのが気になるという人がいる。
なぜでしょう、という問いには、真似でしょう、という答えしかみつからない。

まめに真似する真似好きの人がいる。

誰が始めたのかわからないことが真似のタネになる。
お互いに関係の薄い人の真似をしてみたがる。
すぐお隣や、ごく親しい人の真似はしたくない。真似と気づかれるのが嫌だから。

真似を好ましく思わない人もいて、同じものが増えてくると、いつからなのか、その意味はなどと、聞いてもわかっても仕方のないようなことを知りたがる。
真似が嫌いだと自分に言い聞かせながら、何でも聞いてみるという真似ごとに懸命になる。
ものごとは、これが好きだと言ってするよりは、嫌いのふりをしてするほうが滑稽に見えるのだが、だいたいそれには気付かない。

真似が増えてくると、真似ごと同士の存在間隔が狭まり、鼻についてくる。
ひと通り行きわたれば、そこで真似ごとは必ず止まる。たとえ同じことをしても、そのときは真似ごとではなくなっているから。

流行とは真似の急増現象である。急に増えたものは、厭きられるのも早く、そのうちにすたれる。

小さい「ゎ」など、小さいことを気に病む必要はないのだ。

コメント
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