ときどき立体的に見える夢に出会う。
裏側に回って見られるのが楽しい。
いまの三次元映像は、まだまだ未熟である。一方向からしか見ていないから。
対象物がぐっと近づいても、ぐるぐる回せても、所詮その都度一方向から見ているだけのこと。
立体夢では、一度にいろいろな方向から見るように、向こうを回すのでなく自分が回って見に行く。
周ってと言っても足を運んではいない。
ではどうやって向こう側に行くのか。見たいときに向こうにいるのだ。
夢の中だけハイゼンベルク先生が話しかけられる距離にいて、そうさせてくれる。
これ以上は説明できない。
だから面白いので、方法が説明できるようなら、それはもう夢ではない。