(画像は TOKYO MX NEWS から拝借) http://www.mxtv.co.jp/mxnews/
塔は目印、そしてあこがれを抱かせるもの。
高いものを見ると登ってみたくなる人と、嫌だという人がいる。
登りたがるのはサル系で、嫌うのはイヌ系などと言っちゃぁ、お仕舞でもないがまずかろう。
名古屋城の真横からの映像を見て思った。
城は下から見るものだと。
真横から見ると、目立たなくてよいところの印象が強くなり過ぎ、そこだけが重そうに見えてしまうのである。
むかし城を建てた人は、やはり仰ぎ見て重厚さを感じるように造ったのだと思う。
東京スカイツリーの隣に、スカイツリータウンという名の、31階建て最上階は地上140メートルの建物を造っているそうだが、東京スカイツリーをなぜ横から見せたいのだろうか。
タカイタカイを続けて二度味あわせ、レストランや水族館に呼び込んで、訪れた人の印象をもっと濃密にしようという戦略らしい。
登ってしまえば自分がいる塔の姿は見えなくなる。見えないはずの塔の姿が目の前にあると、隣の塔にいるのを忘れて、鏡を見ているような錯覚を起こすかもしれない。
下から眺めたのとは全く違う塔の姿に、何だこんなものかと思わせなければよいのだが、出来上がってのお楽しみである。