補助とは、文字どおりの意味は、補い助けることで、少し言葉を加えれば、力の足りないところを補って目的が叶うように助けることとなります。
この補助の尻尾に金の字がつくと、ときには力の足りないところを補うどころか、持っていた力を削ぎ落としていくような、削力補助という逆作用をもった補助金に変わってしまいます。
力は、出さなければ弱く見えます。
力が足りないとされ、補助が必要と認定されるには、下手に力を出して見せるとしくじります。
力の出し渋りはくせになり、出さない力は衰えていくので、削力補助をまた助けるという悪循環に陥ります。
削力はいわば成り行きの現象ですが、それが目的をもった策略として仕掛けられ、策略補助となったのでは、それこそ大変です。
策略は、個人にではなく自治体のような組織に向かって仕掛けられます。
補助金が損得勘定の対象になってしまうと、その獲得競争のようなところに、組織が持っていながら抑えられていた知恵や力がそそがれます。
地方の力が削がれていけば、中央の力が相対的に強くなり、中央の言い分がどんなところにも通るようになれば、自家中毒症状のようになって国の力が衰えます。
そうなれば、海の向こうで手ぐすね引いている侵略者にとって、策略大成功となるのです、くわばらくわばら。