・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
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こんなのもありか?:12 捨論

2019年03月18日 | つぶやきの壺焼

シャロンは、ギリシャ神話に出てくる現世と冥界を分ける川の渡し守で、人の名、地名、星の名にも使われる、どこか響きのよい言葉です。
シャロンは、現世と冥界は取り次いでも、現世の中での渡し守の役はしてくれないようで、その名に漢字を当てはめると捨論という耳慣れない言葉が出来上がります。

近ごろの、地球上の空気の乱れは、人間があらゆる場面で論議を避けたがり、果ては論議を捨て去って、気に入らなければすぐに銃を撃ちまくるという現象の頻出に見受けられます。

人類が他の生物より優れている点の一つは、論議ができるということにあります。
討論の討は、討伐の討と同じ字で、攻めたてるような感じを受けますが、討には「うつ」という意味のほかに「たずねる」「もとめる」という意味があります。
互いに論をたずね、もとめることを忘れ、いきなり相手を「うつ」ことだけに集中してしまうと、うってもうってもかわされ、その先は論を捨てるしかなくなります。

天皇謝罪発言で韓国国会議長が釈明」という見出しのニュースがありました。
どう釈明したのかと読み進むと、「両国間の不必要な論争は望ましくなく、起きてもならない」ということだそうです。
これぞまさしく捨論、そんな人に論議をもちかけても意味はなさそうです。

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