仲良しは美徳です、しかし相手によりけりです。
泥棒や強盗との仲良しは悪徳になります。
こんなわかりきったようなことが、自分のことになるとわからなくなり、考えがあやしくなる場合があります。
小中学生の話ではなく、気弱な大人の話でもなく、政治の空気がそうなってしまうこともあります。
外交というとまず考えるのはグローバルな国際親善、地球上の国々がみんな仲良くなりたいと声を上げれば、それを悪く言う人はいません。
何十年もの間、仲良しを目指しながら隣国に騙され続け、それでもなお仲良しを目指すふりをする、いじめられっ子の根性が染みついてしまっている人もいます。
そういう人が、政治や企業経営の中枢にもいて、とにかく争いを避けていればそのうちにと、善人ぶりを演じます。
その人たちは、争いを避けていれば必ず心地よい風が吹いてくると、春風を待つようなことが、政治や経営の要諦とでも思っているのでしょうか。