自然エネルギー、何となく心地よさそうに聞こえますが、よく考えてみるとどこかおかしい気がします。
太陽光発電、風力発電は、陽光を奪い取り、風をさえぎることによってなりたつのです。
陽光、そよ風、これがなければ野に出て生きている喜びを感じとることはできません。
自然の力は無限だから地球上のごく一部で奪うエネルギーなどたかが知れている、ありがたい自然エネルギーをどんどん活用しないのは損失である、逃がさずに活かすことが自然への親しみの現れである、という理屈もあるでしょう。
それでも、大規模の太陽光発電装置は、その下の土に吸収される太陽熱をさえぎります。
大規模の風力発電装置は、その風下の空気の流れを乱します。
どちらも自然エネルギー活用と言いながら、装置を作るために、別のエネルギーを使っています。
地球から取り出せる化石燃料は有限であるという嘘大仮説が報じられてから半世紀の間に、中東という限られた地域以外からも有利な条件で燃料産出が可能となり、日本の領海内でも行動開始さえすればメタンを採取自給できることがわかってきています。
人の住む場所で自然からエネルギーを奪い取ろうという行為からは、装置の製作、設置、維持という仕事を作るという効果しか得られず、失う価値のほうが多いのではないでしょうか。