カンジュンカン、どこかの国の人の名のように聞こえますが、自由造語です。
都会にはマスク愛好家が大勢います。
インフルエンザの季節が過ぎればすぐ後に花粉症、大好きなマスクをつける理由はすぐ見つかります。
マスクをかけていないと、普通の姿なのに裸で歩いているような錯覚さえ起きそうになります。
マスクには、空気中の浮遊物をさえぎる効果がありそうに見えるので、つけていれば安心感を持つことができます。
砂ほこりのような目にも見える粒子の場合には、確かに効果があるでしょう。
目に見えない粒子が、マスクのところでどうなっているかは確かめることができません。
人間の体は、異物が入り込むと、それを閉じ込めたりまとめて排除したりする力が働きます。
異物の力が増せば対抗する力も増す巡環作用もあって、慣れてしまえば異物が異物に感じられなくなります。
体に都合のよい慣巡環です。
異物は嫌なものですが、極端にそれを嫌って遮断ひとすじにとどめれば、対抗する力を出す機会も遮断されるので、体に都合のよくない慣巡環状態になります。
花粉症は、街を歩く人のマスク着用率と、鶏-卵関係にありそうで、その季節に街を歩く人にマスクが見られなくなったとき、花粉症の終焉が迎えられるのではないかと思います。
それで困ることがひとつあります。
マスクが売れなくなるので、作る人の仕事が激減するということです。
これは粉じん作業用にしかマスクを使わない人間の戯れ言なので、気にすればくしゃみが止まらなくなります。