ビール飲みオヤジの日々雑感

ビール飲みオヤジが日々感じる雑感を徒然なるままに。

「逃災」、「避災」

2020年07月07日 | 時事
「50年に一度」、「過去最大級」、「今まで体験したことがない」・・・
最近、こんな前置きで語られる豪雨災害が結果的に毎年のように発生している印象です。

良し悪しではなく、我々は認識を改めなくてはならないのかもしれません。
こんな言葉は無いでしょうが、「防災」ではなく「逃災」あるいは「避災」です。

「防災」は文字通り災害を防ぐ、人智で予測し得る限りの脅威に対する備えを整える考え方だと思います。
でも今年も含めて最近の豪雨災害を見て思うのは、そもそも人智で予測し得ない事象が毎年当たり前のように起きる時代になって、備えが備えとして機能しないくらい脅威が日常化しているということです。
地球温暖化の影響だ云々議論しても、予測を超える脅威を取り除くことなどできはしません。

だとすれば、君子危うきに近寄らず、三十六計逃げるに如かず。
「逃げる」「避ける」は重要なキーワードです。
絶対に安全な場所はさすがに無いと思いますが、相対的に安全な場所に「逃げる」「避ける」だけでも結果は違ってきます。

独りの人間が生涯で体験したことが無いと言ってもせいぜい80年まで。
仮に先祖代々と言ったって、今の人が明確に把握している先祖代々は天皇家や歴史に名を連ねる家系はともかく、ドタ勘でどんなに長く見積もっても200年、300年までの世界でしょう。
自然にとってみれば、ほぼほぼ一瞬の出来事です。

自然に謙虚に向き合うならば、脅威は防げない前提でそれでも安全だと思われる場所へ予め逃げたり、そもそもリスクのある場所はできるだけ人間の方から避けることが、本来の人智なのかもしれません。


改めて、今回の集中豪雨で被災された方々へお見舞い申し上げ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。合掌。
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