イギリスの作曲家エドワード・エルガーと言えば、大概の人は「威風堂々」を思い起こすでしょう。
有名なのは6曲ある「威風堂々」の1曲目。そもそも6曲あることをご存じない方も多いと思います。
オヤジも学生の頃はそうでした。
少し音楽をかじっていると「エニグマ変奏曲」の第9変奏の「ニムロッド」を演奏会のアンコールで聞く機会をもって涙腺がウルっときた人も少なくないと思います。
オヤジは社会人になって当時の所属オケでチェロ協奏曲を演奏する機会があり、これもまたドヴォルザークに引けを取らないチェロ協奏曲の名曲で、曲の終盤第4楽章後半でチェロが歌い上げる部分はニムロッドに劣らず涙腺に効き目があります。
そして今回オヤジが初めて接した交響曲第1番。
ブラームスが交響曲第1番を20年以上の歳月をかけて43歳で完成させたお話は有名ですが、エルガーは構想10年ほどながら書いたのは50歳。
既にイギリスを代表する作曲家として評価されている中で満を持しての作品で、発表後1年で100回以上演奏されるという大成功を収めたそうです。
が、オヤジが知らないだけかもしれませんが、あまり日本で演奏されたというのを聞きませんでした。
それが、今月来月で兵庫県立芸術文化センター大ホールで3回も演奏されます。
まず、明後日の我が所属オケ。
そして1か月後にお隣り町のオケというか我が街のアマオケ。
そして来月下旬には本場から一流のプロオケがこれを引っさげてやってきます。
さらに9月に大阪のアマオケで、そして10月に関西フィルで予定されています。
ベートヴェン、ブラームス、チャイコフスキーなら十分あり得ますが、エルガーの交響曲第1番が初演から125年余を経て、イギリスから遥か極東の地の関西で半年で5回も演奏されるとは・・・
今年は特に生誕、没後、初演いずれをとっても年数のキリが良いわけではありません。強いて言えば70年ぶりのイギリス国王の戴冠式?
いやとにもかくにもエルガー祭りですわ。