小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その9 (最終回)

2012-03-11 23:15:11 | 旅行
沖縄陶器(やちむん)の旅、リコーGXR試写レポート その9 (最終回)

リコーGXRとマウントA12について

GXRマウントA12という本を買ってしまいました。カメラごとに日本カメラから発売される、説明本です。ということはマウントA12は相当な読者がいるとふんだわけで、そのすじではマウントA12は注目されているということです。新旧Mマウントレンズが楽しめるマウントユニットと添え書きがしてあります。これまでにマウントA12でペンタックス100mm macro、ペンタックス43mm limited、ツアイスplaner 50mm F1.4, フォクトレンダーカラースコパー35mm F2.5 PII、の4本を試しています。この本にはマウントA12に取り付けられる新旧レンズがいっぱい載っていました。残念ながら、このマウントA12で使える当方の手持ちのレンスはこれだけしかありません。でも、この本を読んで、ひょっと気が付きました。数十年前の捨てないでおいたミノルタの古いレンズ50mm F1.4がAマウント用アダプターを買えばつけられるのです。そうですGXR+マウントA12の魅力はあれやこれや色々なレンズを使うことを夢想することに尽きるのです。(夢想というのは、みんなレンズが高いから、そうおいそれと買えないということです)。ニコン、ソニー、フジフィルム、ペンタックス、オリンパスその他のミラーレスにはどれも色々なレンズが付けられるはずです。アダプターがどんどんそろってきているのです。GXR+マウントA12でなければならない理由はといわれると、いまのところ当方もわからないし、専門家も本当のところ分からないのです。それほどに色々な組み合わせの可能性があって、誰も一概に結論を言えないのです。見方をかえれば、奥深く面白い世界がGXR+マウントA12にあるということです。こんど4月にロンドンに行く予定ですが、その時にどんなカメラとレンズを持ってゆくか、いろいろ悩んでいます。GXR+マウントA12で可能性が広がったので、ますます選択が難しくなりました。これから買うことを含めれば、すべてのメーカーのレンズが対象となるわけですから。
この本を読むと、当方のGXR+マウント A12を全く使いこなしていないことがわかりました。それでも、現在の状況での感想を書きます(もっとうまい設定をすると問題がどんどん解決する可能性が高いので、また再度、感想をリニューします。)
1、絞り目盛のないレンズは使えない。よってペンタックスDA limitedシリーズやDAタイプのデジタル専用ペンタックスレンズは使えない。よって、現行のペンタックスレンズで使えるものはとても限られてしまいます。使えるのはFA limited とDFAマクロレンズと一部のFA ズームだけです。たまたま、これに該当するレンズを3本もっていましたからいいようなものの、知らないでマウントA12を買ったらショックです。これはおそらくアダプターメーカーが工夫すれば問題が解決すると思うのですが、現状では絞り目盛を付加できるアダプターはごく限られたマウントだけです。アダプターメーカーさんがんばってください。マウントA12はMマウントを他のカメラより良く撮影できるということが中心軸にある。しかし、他のマウントも楽しめるという要素もとても魅力的です。将来はマウントA12を買い足して、色々なレンズをつけて、マウントA12ごとするっとレンズ交換するという使い方を考えています。
2、ネットでいわれている問題点は殆どが、解決できそうです。撮影中にズームバーをさわって露出設定が変わって困るという指摘は、当方も経験してとても困りましたが、なれれば便利だし、ダメならこのバーの機能をOFFにすれば解決です。電池が持たないという指摘は、バッテリーを買い足せばいいので、全然問題になりません。当方は予備バッテリーを2つ買い足しました。たいした値段ではありません。バッテリー1本で撮り続けて2時間もちます。6時間も撮り続けることはないでしょう。バッテリーが小さい方が、カメラの重量が軽くなっていいです。ピント合わせに苦労することは今でも解決できていません。ワンタッチで撮影画像を10倍程度に拡大できますから、撮ってから見てダメなら取り直すということをやっています。撮る時にも拡大できるのですが、めんどうくさくなって最近はただ目で見てピントを合わせています。やはりかなり外します。本にはフォーカスアシスト機能がついていると書いてありました。リコーの説明書にはフォーカスアシストの使い方が全然かいてないので、マウントA12専用の機能らしい。ネットではこの機能を絶賛しているコメントとこれが有っても広角レンズでうまくピントが合わないというコメントいろいろありました。当方はまだフォーカスアシストを使っていないのでコメントできません。この本にツアイスレンズを使った写真がでていましたが、ものすごくきれいな絵です。ちゃんとピントをあわせると、このカメラは驚くべき力をもっている(ツアイスレンズのおかげですが、つまりレンズの性能を引き出せる力をもっている)。
3、迫る写真が撮れないと文句をいっているのは、おそらくレンズのせいと、まだなれていないのでGXRの機能を引き出せないからでしょう。もう一つ考えられることは、ライブビューフィンダー(世の中ではEVF、electric view finderと申します)と一眼レフの実ファインダーと液晶画面のどれを選択するかの問題につきると思います。一眼レフの実ファインダーで撮ってきたので、自分が対象と向き合うのに、実ファインダーが一番、集中して図をつくれるのです。EVFの性能が悪いので、集中できないということです。液晶は論外です(スタジオ撮影は別かもしれませんが)。なんとかEVFをもっと改良してください。ペンタックスさんAPS-CではEVFを捨てるふりをしていますが(最近発売のAPS-C, K01は液晶のみ、EVFをすてています。 ペンタックスQもEVFなし)、フルサイズではとびきりのEVFを搭載してくると信じています。

なんやかんやいってもリコーGXR+マウントA12は面白いですよ。デジカメから発展する人には薦めませんが、一眼レフから発展する人にはいいですよ。買いです、絶対買いなさいとはいいません。ごく限られた人だけが密かに楽しむという感じがいいのです。周りじゅうみんながリコーGXR+マウントA12を持つようになったら困るのです。

1つだけリコーさんに苦言を呈します。バッテリーの持ちが悪いのは事実ですから、充電器を持ち歩くことは必須です。この充電器のコードが無骨で、かさばる。現在、ペンタックスのコードに付け替えて、問題は解決しています。それでも、なんでこんなどうでもいいことを言うかというと、このカメラについている機能は実際に使う人のことを考えて、それもプロフェッショナルな使い方にも対応できるように良く考えられていると思います。ところがなぜ充電器に気を使えないのですか? 充電器がなければカメラは動かないのです。他がどんなに良くても動きません。カメラだけ考えていてもだめなのです。以前に1Kgを切りながら高性能のソニーのGシリーズというPCを使っていました。そのACアダプターが大きくて無骨でした。ACアダプターなしで持ち歩くことは少ないのです。何のために1Kgを切ったPCを作ったのですか。重たいACアダプターと一緒では意味ないではないですか。このときソニーの衰退を予測しました。こんなことではだめだ。会社の各部署がバラバラに物を作っていて、血の通った製品が作れていない。どこまでも使う人のことを考えて、細部まで気を使うことに信頼を寄せていたのがソニーさんでした。ソニーはバラバラになってしまいました。その後、ソニーは改善の兆しが見えます。リコーさんのカメラに対しての思い入れはわかります。決して、キャノンやソニーのマネをすることはありません。しかし、全体として血の通った製品を作るようにしないと、ソニーといえども衰退してゆくのですから。こんなこと言いたくなかったのですが。ペンタックスと一緒になったのだし、期待しているのです。
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