小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Newアート考察その2 色立体-1  

2019-08-08 13:09:10 | 日記
Newアート考察その2 色立体-1  
2019-7-24~25日 箱根

以下の写真は全てFujifilm GFX50S+Fujifilm GF45mmです。たまにGF23mmがはいっているかもしれません。重さといい、画質といいFujifilmGFX50SにはFujilim GF45mmが使い勝手ではベストと思います。
クロスオーバー展を終わって、次なる展開を模索している時に、エクシブ(XIV)、箱根離宮の宿泊券をプレゼントされたので、骨休みに出かけました。ホテル・マッタリがメインで、それ以外は1日目はガラスの森美術館、2日目は彫刻の森美術館しか行かない。
こう書くと単なる骨休めに見えますが、この旅は当方にとって、とても重要な意味があったのです。
クロスオーバー展は当方になにをもたらしたか。この個展ではこれまで行ってきた色々な試みを全部オープンにしました。外にさらした結果、その中で見えてきた本当にやりたいこととは何か? 結論は自由な色立体と絵画的陶板の2点です。
なぜ、一点に絞れないか、それはわかりません。絞れないときは無理に絞る必要もない、いずれはどこかに収れんするだろう。今本当にやりたいことをやればいい。

実はこのブログを書き終えたときに、なぜ、目的が自由な色立体と絵画的陶板の2点に
分散して1点に絞れないかの答えが見えてきたのです。これはとっても重要なことでした。最後に書きます。


ガラスの森美術館では特別展、ピカソ・シャガールたちのヴェネチアン グラス彫刻展をやっています。ピカソ・シャガールたちの色立体とは?
彫刻の森美術館にはそれこそ立体の王道である彫刻が並んでいます。これを見て当方は何を思うのか?

まずはガラスの森美術館の入り口にある撮影スポットでベネチアにスリップします。



ピカソ・シャガールたちのヴェネチアン グラス彫刻展の中心なすのは、ベネチアのアートディレクター、エディジオ・コンスタンティーノです。彼のプロジェクトに多くの著名なアーティストが参加し、共同でガラス彫刻を作った。ピカソ、シャガールもその輪のなかにいたのです。培われたベネチアングス技術の魅力をバックにエディジオ・コンスタンティーノが驚くべき求心力でこのプロジェクトを推進したのです。


Toro(闘牛) 
作成:P. ピカソ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:宙吹き(ちゅうぶき)/熔着装飾


ニンフ 
作成:P. ピカソ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:ホットワーク/熔着装飾


春 
作成:ピカソ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:宙吹き(ちゅうぶき)/熔着装飾/ラスター彩


牧神と山羊
作成:ピカソ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:宙吹き(ちゅうぶき)/熔着装飾


アンフォラ
作成:ピカソ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:宙吹き(ちゅうぶき)/熔着装飾


作成:ピカソ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 


幻想的なアンフォラと馬
作成:M. シャガール/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:宙吹き(ちゅうぶき)/異色溶かし込み/熔着装飾

この素晴らしい作品を飾るに、後ろに鏡を立てるという手段を使ったのは無神経でまことに残念です。幻想の世界に入り込む邪魔をしています。ブラックな背景にして、全体をゆっくり回転させることがベストの気がします。




















農夫
作成:M. シャガール/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:キャスティング/異色溶かし込み



作成:J.コクトー/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:キャスティング/異色溶かし込み


作成:J.コクトー/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 


天使の窯(フチーナ・デリ・アンジェリ)のエンブレム
作成:J.アルプ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:キャスティング


闘牛士
作成:J.アルプ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:キャスティング


コンポジション
作成:J.アルプ/E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ 
手法:宙吹き(ちゅうぶき)/熔着装飾


クラテル
作成:E. コンスタンティーノ
工房:フチーナ・デリ・アンジェリ
手法:宙吹き(ちゅうぶき)/熔着装飾

この特別展では、圧倒的にシャガールがすばらしい。今通っているガラス工房はパート・ド・ベールという手法で、このベネチア工房は宙吹きを中心とするホットワーク(融解炉
で溶かしたガラスを吹く)です。パート・ド・ベールはキルンワーク(石膏型と窯を使う)といって根本的に異なります。宙吹きの方が基本的に透明に仕上がるのです。当方、実はパート・ド・ベールのスタティックな方向にイライラしています。このシャガールがダイナミックなホットワークへの転換をうながすことになるのか?

以下、ショップのベネチアングラス商品です。















これは家内が購入したイタリア製のピカソ・モチーフ、ペンダント6000円。クリムト・モチーフのペンダントとピカソ・モチーフのペンダントを比べて、ピカソの方がエネルギーがあると意見が一致してこちらを選択。冒険ではあるが、この選択は正しかった。
ここのショップのベネチアングラスは一見高いように思えるが、そのクオリティーからいって、とっても割安のような気がしてきた。自分のガラス作品を2,3万円で売ろうと思った後遺症かな?


ガラスの森のカフェ・レストラン。イタリア人のカンツオーネ生演奏があります。バックのシンセサイザーが1台で多様な楽器の音とリズムを出すので今更ながらびっくり。こいつを若い時に買って、これをバックに練習すれば、フルートでジャスが吹けるようになったのに。今からでは、うーむしんどい。



遊歩道のガラス彫刻。

今日はここまで。

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