小さな旅、大きな旅の写真物語(Virtual trips/travels)

京都や東京を本拠地として、自然の中や町を歩きながら、撮った写真をどんどん掲載します。いっしょに歩いているように。

Sony α7II 試写 ~ その13 フォクトレンダー編~

2015-09-20 20:28:02 | 日記
Sony α7II 試写 ~ その13 フォクトレンダー編~

2015-9-20 場所 自然教育園 カメラはSony α7RII only

当方の持っているフォクトレンダーは
フォクトレンダー・ウルトラワイド・ヘリアー12mm F4.0
フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4.0
フォクトレンダー・カラースコパー 35mm F2.5
フォクトレンダー・Nokton 50mm F1.5
の4本です。今日はフォクトレンダー・カラースコパー 35mm F2.5以外のレンズを試写。何で35mmをはずしたか、単に忘れたのです(このレンズあまり使いませんが、いいレンズですよ)。 というか、まあ、今日の本当の目的は、花撮り用Zeiss広角レンズ、ライカMマウントを買うとしたら18mmにするか、21mmにするかを決めるために、代わりにフォクトレンダーで試そうと思ったのです。 フォクトレンダー・クローズ・フォーカス・レンズアダプター(Mマウント→FE/Eマウント)を使わないと、フルサイズで広角花撮りは無理と思うから、どうしてもライカMマウントのZeissが必要なのです。だから広角レンズが中心です。フォクトレンダー・Nokton 50mm F1.5は対照として持って行きました。
今日はヒガンバナに集中です。どう、おもしろくヒガンバナを撮るかというのは、積年のテーマですから。


Sony α7RII + フォクトレンダー・ウルトラワイド・ヘリアー 12mm F4.0


Sony α7RII + フォクトレンダー・ウルトラワイド・ヘリアー 12mm F4.0

なんたって、12mmのユニークさは抜群です。


Sony α7RII + フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4.0


Sony α7RII + フォクトレンダー・カラースコパー 21mm F4.0

21mmになると随分とおとなしくなります。 パースペクションを強調しようとおもったら、焦点距離は短いにこしたことは無いというのが結論。



Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm F4 16mm


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm F4 16mm トリミング


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm F4 21mm


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm F4 21mmトリミング


Sony α7RII + Sony/Zeiss FE 16-35mm F4 24mm

最短撮影可能距離が同じズームでは焦点距離が短くなれば、より小さく撮れるはあたりまえ。トリミングして、同じくらいな大きさにして、短焦点のパースペクションの強調があるか見て見ると。なんじゃいこれは、違いがわからない。Sony/Zeiss FE 16-35mm F2.8 ズームというのは、破綻がないメリットと、つまらんというデメリットが拮抗して、なんとも困ったもんだ。


Sony α7RII + フォクトレンダー Nokton 50mm F1.5

コントロールのつもりで撮った、フォクトレンダー Nokton 50mm F1.5は、なんとも面白い。



Sony α7RII + フォクトレンダー Nokton 50mm F1.5


Sony α7RII + フォクトレンダー Nokton 50mm F1.5


Sony α7RII + フォクトレンダー Nokton 50mm F1.5 接写リング

大口径レンズは面白いですよ。


Sony α7RII + フォクトレンダー Nokton 50mm F1.5

ここは毎年、ヒガンバナとカリガネソウが共存しているので、いつも撮ります。



Sony α7RII + フォクトレンダー Nokton 50mm F1.5

萩というのは、小さくて、適当にばらけていて、全く撮りにくい花です。フォクトレンダー Nokton 50mm F1.5の大口径レンズでトライ。

今日は三脚を持って行きましたが、手持ちでも撮影。手持ちの方が結果はよかった。自由なアングルをとれるからです。結論は1)パースぺクションを強調して花を撮るには出来るだけ短焦点がいい、18mmと21mmなら、18mmがいい。2)大口径レンズ万歳。3)単焦点レンズ万歳。4)MF万歳。 5)オールドレンズ/オールドスタイル・レンズ万歳
6)オールドレンズ/オールドスタイル・レンズを受け止めるSony α7RIIはよくやったと誉めましょう。

以上です。
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Sony α7RII 試写 ~その12 もう一度手持ちMFマクロ撮影をトライ~

2015-09-19 17:35:25 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その12 もう一度手持ちMFマクロ撮影をトライ~

2015-9-15
場所は自然教育園。機材はSonyα7RII + Sony FE 90mm macroのみ。手持ちMFでマクロ撮影に挑戦。



カリガネソウの季節になりました。





こんな対象は一つの花の中のどこにピントを合わせるかで、全く違う絵になってしまいます。やっぱりMFがいい。



ヒガンバナ、こういう複雑な形も、どこにピントを合わせるかがとても重要。





小さな、小さなゲンノショウコの花。しゃがんで撮る時は、肘を固定できるから、手持ちMFで撮れる。





これは手持ちMF





こちらは手持ちAF

手持ちMFで全く遜色ない。むしろAFよりいい。


イモンジセセリとノハラアザミ



ヒガンバナの撮り方をあれやこれや研究していると、クロアゲハが飛び込んできました。数10cmの近距離で、手持ちMFで一つ一つピントを合わせながら撮ってゆきました。 うしろでかなり離れた距離から、おなじチョウをニコンデカレンズでものすごい機関銃連写しているカメラマンがいました。どんな写真が撮れているのでしょうか? 興味ありますね。思ったところにピントが合っているのだろうか? チョウが動くから、いっぱい撮れば、どこかに気に入ったピントの絵が撮れるのか?  当方はポツン、ポツンと連写無しどころでないマニュアルでピント合わせです。大工場大量生産と家内制手工業みたいな違いです。だって、チョウの表情が撮りたいじゃないですか。















立ちながら、このように上から下を見下ろして、手持ちMFで撮るのはカメラを安定させるのがとっても難しい。揺れてしまってファインダー拡大で撮れない。ファインダーx1でピーキングでピントが合ったとして撮っています。しかし、案の定、ピントが甘くて拡大出来ない。ファインダーx1でピーキング、そんな程度ではだめなんですよ。 しかし、AFでは小さな花の中心にまったくピントを合わせることが出来なかった。手持ちではどうやっても撮れないケースが出てくるのです。



水平ならピントを合わせられる。



なんとかヒガンバナを面白く撮る方法は無いかあれやこれや考えるが、うまいアイデアが浮かんでこない。 やっぱりライティングで変化を付けるしかないかな。





その気になれば、Sonyα7RIIでも手持ちMFでマクロ撮影ができるのだ。Sony FE 90mm macroはヘリコイドリングをスライドさせてAF-MF切り替えできるから、AF とMFを切り替えながらマクロ撮影するやりかたに落ち着きそうだ。無論三脚を持って行けるときは持って行きますが。
一つ気になるのは、AFからMFに切り替えると、AFでとりあえず合ったピント位置はご破算になって、全く違う位置からMFで合わせなければならないこのSony レンズの仕組みです。確か、他の会社のレンズはAFで合わせてからそのままMFで微調整が出来た記憶があります。このSonyの仕組みはダメですよ。

提案
1)全てはピントなんですから、ライトフィールド・カメラ方式を使わないとしたら、
ブラケットでISOだの露出だの動かすよりは、ピントのブラケットは出来ないもんですかね? 前者は電気的にブラケットすればいいのに、ピントは機械的にレンズを動かさねばならないから全く難しさが違うでしょうが。何か一枚トランススルーほどの膜を入れて、電気的にその膜の屈折率を極めて少し振ることは出来ないのかな? そうだセンサーの方をごく微量振ればいいんだ。ほんのわずかの変動でいいんです。震えてはいけないのでなくて、震えさせるんです。
2)現在のAFはまったく不出来と思います。Sony以外のカメラでも似たようなもんでしょう。なさけないくらいに不出来です。こんな程度のAFに満足していいだの悪いだの言っている人の気がしれない。こんな程度のAFだったらMFの方がずっとましなのですから。
Sonyα7RIIになったってどうしようもありません。よくインテリジェントAFなんて名前がつけられるもんだ。ライトフィールド・カメラの様に、根本的に考え方を変えられませんか? 取りあえずは何とか学習機能を組み込んでくれませんかね。カメラマンがどこにピントを合わせようとしているかを学習して、そのポイントを重点的にAFするのです。PCのWORDだって、使う人の漢字変換を学習して、PCは使う人の個人に適合してゆくのですから、そんなこと簡単でしょう。AF追尾だって、パターン認識でなくて、動くものを追いかけるように出来ませんか?パターン認識と動体認識を組み合わせるのです。やれることは一杯あるような気がするのに。Sony はNikonとNikonナイズされた評論家をほっておいて、使う人の個性や要求に自動的に合わせて行く本当のインテリジェント・メカを目指さなくては。

追記
アップしてから、すぐ気が付いたのですが、手振れ補正をつかえばいい。 最近、ハイレゾショット(オリンパス)とかリアル・レゾリューション(リコー)とか、ボディー内手振れ補正をつかって、センサーをわずかずつ移動させて、画質を向上させる手段が実用化されているそうですね。ピントも改善するのでしょうかね?三脚使用が前提だそうですが。ちょっと、カメラ雑誌をよまないとおいてかれてしまいます。

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Sony α7RII 試写 ~その11-2 Zeissオールドスタイル・レンズ編~

2015-09-18 16:46:39 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その11-2 Zeissオールドスタイル・レンズ編~

浜離宮庭園の続きで、今日はSony α7RII+Zeiss Distagon 18mm F3.5(ニコンマウント)の話です。

広角レンズの使いかたは4つあると思います。
1、ただ広い所を広く撮る。面白くするには、パースぺクション(遠近感)を極端にとる為に12mmから18mmを使います。Fish eyeはさらに極端になりますが、これは飽きるので、当方は売ってしまいました。
2、広い所をパンフォーカスでびっちりと端から端までピントを合わせて、全体を曼荼羅模様のように撮る。これも面白くするには12mmから18mmくらいを使います。この時は、周辺でゆがんだり、減光したりすると目的に沿いませんから、高いレンズが必要になります。最近のレンズたとえば、Sony FE 16-35mmなぞはかなり周辺の収差が抑えられていますが、Zeissオールドタイプレンズで、これを期待するとえらい高い値段になります。おそらくソフトである程度修正できるのでしょうが、当方はやっていません。
3、わざわざ周辺減光とか周辺のゆがみを使って、非日常的なダイナミズムを表現する。これも12mmから18mmを使います。これは安めのレンズをつかう当方としては、大好きな撮り方です。
4、花のような対象を極端なパースぺクション(遠近感)によりデホルメして、対象を強烈に印象付ける。これは出来るだけ対象に近づいて、遠近感を強調しなければなりません。短焦点で、しかも近づけないレンズですと、対象が遠くに小さく写るだけで、面白くない絵になってしまいます。Zeissの場合はあまり近づけないので、21mmから24mmくらいの焦点距離を使うことになります。ただし、フォクトレンダー・クローズ・フォーカス。レンズ・アダプターを使うと最短撮影可能距離を縮めることができて、フォクトレンダーウルトラワイド・ヘリアー12mmなぞほとんど対象にくっついて撮ることが出来ます。これはすばらしい。ただこのアダプターはレンズ側ライカMマウントとカメラ側ソニーE/FEマウントをつなぐことになり、使えるレンズが限定されます。4は当方が最も多く使う撮り方です。

ほんとは、もう一つ使い方があります。広角になるほど、太陽を輝く放射点として、まともに画面にいれることが出来ることです。広角レンズは楽しいですね。24mmから上のズームしか使ったことが無い方は、ほんと楽しみを捨てているようなものです。ですから、デカい、重たい望遠側のズーム一本持っての撮影というのはやりたくない。


今日は花撮りですから、本来Zeiss Distagon 18mm(ニコンマウント)では向いていない対象です。
  長い前置きを書いたのは、実はZeiss Distagon 18mmであんまりいい写真が撮れなかったので、言い訳のつもりで書いたのです。











Zeiss Distagon 18mmは元々、色々な問題点を持つレンズです。最も問題なのはピント合わせが極めて難しいこと。しかし、ミラーレスの拡大ライブビューが使えるようになってからその最大の問題は解決しました。さらに上のように、光の無い時は、どろっとした暗い表現になります。ところが光があるときは一転して極めて魅力的色を出すのです。
現在、もっとも困っているのは、フルサイズになると、花を撮る時にワイドすぎて、最短撮影距離30cmでは、花が小さくなり、トリミングが必須になってしまう。 APS-Cの時は実質24mmで丁度良かったのです。抜群の解像をもっているはずなのですが、今回はそれがなぜか表現できていません。やはり、対象が小さくなりすぎるためなのでしょうか? それとも、100mm macroのMF撮影で疲れ切ったためでしょうか?
フォクトレンダー・ウルトラワイド・ヘリアー12mmで活躍している、フォクトレンダークローズフォーカス・アダプターに期待して試しました。このレンズはニコンマウントなので、ニコンマウントからライカマウントへのアダプター+フォクトレンダークローズフォーカス・アダプターのダブルアダプターを試しましたが、思ったような最短撮影距離の短縮になりませんでした。一方Sony FE用接写リングを使うと、今度は最短撮影距離がほとんど0になってしまい使えません。ということで、フルサイズ、Zeiss Distagon 18mmでの花撮りは八方ふさがりなのです。 
Sony FE 16-35mmズームの最短撮影距離は28cmとZeiss Distagon 18mmとあまり変わらないのですが、花の大きさに合わせて、焦点距離を選べるので、うまい具合に花撮りができます。遠景をパースぺクションをもって表現するには16-18mmが使えるし、ズームは近場も遠景も使えて圧倒的に実用的なのです。
しかしながら、かつての、Zeiss Distagon 18mmの上手くいった時の印象がいくつも頭の中に刻まれているので、Sony FE 16-35mmズームの絵に完全に満足出来ないのです。 それが、試写その10でしつこくSony FE 16-35mmズームの絵をブツブツいじくりまわしている理由です。

 Zeiss Planar 100mm macroとZeiss Distagon 18mmの心の原風景はやっぱり間違なく、比肩する物も無いレンズなのです。一度これらに魅了されると逃げられないのです。 しかし、現状では使い方が制限されます。さて、どうしましょう?

Zeissで攻めるために、いろいろしらべました。広角側は
1、コシナZeiss Distagon 21mm ZF。これはもっとも評判のいい伝説の広角レンズです。ニコンマウントであることと、とっても高いことが問題。21mmで28cm最短撮影可能距離で花撮りができるだろうか? フォクトレンダー21mmで試してみよう。

2、ライカMマウントのZeissにフォクトレンダークローズフォーカス・アダプターを付ければググッと寄れます。
コシナZeiss Distagon18mm F4 ZM
コシナZeiss Biogon 21mm F2.8 ZM
コシナZeiss C Biogen 21mm F4.5 ZM
あたりかな。ZMは21mm ZFよりいくらか安い。
伝説のZFかあるいはZMでクローズホーカスアダプターか?
さらに、
3、今年中にZeiss Loxiaが広角レンズを出すらしい。FEマウントだし、軽いしいいかもしれない? 21mm以下でないとね。

こんなこと真面目に考えるようになったのは、Sony α7RIIが他社広角レンズに対応して、周辺色にじみや減光からovercome出来ているためです。

20万円以上のZeissやライカレンズはいまのところ、当方にはもったいない。

近景マクロも遠景もとれる望遠はZeissに期待するのは難しいようです。
望遠側はクローズホーカスアダプターを付けてもあまり効果が無い。こちらは接写リングで近寄ることになる。
コシナZiess Tele-Tessar 85mm F4 ZM
かな?
Ziess Loxiaも望遠レンズをだすといっているし。

当面は今持っているSony/Zeiss Sonnar 135mm F1.8で接写リングをつけたりはずしたりかな?これは重たいので遠出には辛いのです。


今回の試写で分かったことは、とにかく、やろうと思えば、Sonyα7RIIで手持ちMFも可能ということです。それなら、まだまだ、心の原風景、単焦点Zeissを追いかける意味が出てくる。 がぜん元気になりました。Sony FE 90mm macroとか、Sony/Zeiss FE 16-35mmなどというのは、しょせん妥協の産物なのだ。

次回は、Sonyα7RII + Sony FE 90mm macroでもう一度手持ちMFでどこまで迫れるかを試写してみましたので、お楽しみに。
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Sony α7RII 試写 ~その11-1 Zeissオールドスタイル・レンズ編~

2015-09-17 13:16:51 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その11-1 Zeissオールドスタイル・レンズ編~

月曜は自然教育園はお休み、月曜に開いている公園といえば、浜離宮庭園と昭和記念公園くらいしか思い当たらない。どうしてもZeissオールドスタイル・レンズでの試写をしないと落ち着かない。浜離宮庭園に向かいました。

コスモスが咲いています。これまでの試写で、Sony α7RIIでMFをやるには三脚がないと無理というのが結論でした。ところが今日は風が強い。三脚を立てて、ライブビューで5倍にしてピントを合わせようとしても、風で大きく揺れて、まったく無理。あきらめて、手持ちMFの再トライに方針を切り替えました。

これまでの、当方のスタンダードな撮り方は、Zeiss Planar 100mm macro とZeiss Distagon 18mmを2台のフルサイズミラーレス・Sonyα7Rは無論、APS-Cミラーレス(富士フィルムX-E1 とか、リコーGXRとかです)に付ける、その前はAPS-Cペンタックス一眼レフ(ペンタックスK20D, K7, K5, ニコンD800Eとかです)に付けるという撮り方で通してきました。今日は、Sony α7RIIでZeiss Planar 100mm macro とZeiss Distagon18mmを試写です。原点に帰って、なにかとってもほっとしています。 Zeiss Planar 100mm macro とZeiss Distagon18mmは当然MFでしか撮れません。さて、手持ちMFで撮れるでしょうか?


今日の絵は全て、Sony α7RII+Zeiss Planar 100mm macro F2です。







いちいち最大限まで拡大しませんが、驚くべき解像であることがわかります。もっと重要なことは、拡大しない元の絵です。その解像と色とバックのボケのつくる世界が抜群ではありませんか。
 みんな手持ちMFで撮っているのです。ライブビュー5倍拡大で、風で揺れる中、体を前後させて、ピントをとり、合った瞬間にシャッターを押すという離れ業。昔はいつもこうしていたのです。AF撮影より数倍の時間がかかりますが、結果はちゃんと撮れているではありませんか。





















もう一度いいますが、拡大写真がどうこうというのではなくて、元の絵がすばらしいのです。











なんにも言うことありません。やっぱり、Zeiss単焦点MFは鳥肌ものです。このZeissのMF撮影が脳裏に刻みついているので、その後のZeissだろうが、Nikonだろうが、SonyだろうがAFレンズやズームレンズの絵に満足が得られないのは当然の気がするのです。



しかしながら、Zeiss Planar 100mm macroはこのような遠景では、パープルフリンジ(高輝度部分に隣り合った低輝度部分に紫色やマゼンタ色の偽色が出る現象)がでるのです(当方のレンズの個体特性かもしれませんが)。また、遠景でのボケはZeiss Planarではうるさい場合がある。デジタルカメラではZeiss Planar 100mm macroはマクロ近景撮影でのみベストなレンズなのです。 Zeiss Planar 100mm macroは660gと重たいので、遠出の時に、さらに遠景撮影用の望遠レンズを持つというのは厳しい。そこで、Sony FE 90mm macroなどで、近景マクロから遠景撮影までを受け持つレンズを探さざるをえなくなるのです。

さて、明日はZeiss Distagon 18mmと総括です。


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Sony α7RII 試写 ~その10-4 河口湖ステラ・シアター編 最終回~

2015-09-16 17:34:39 | 日記
Sony α7RII 試写 ~その10-4 河口湖ステラ・シアター編 最終回~



忍野八海の中央、中池からちょっと脇に<榛(はん)の木林資料館>があります。18世紀後半に建てられた現存する忍野(おしの)村最古の茅葺き民家 渡邉(わたなべ)家を開放した資料館です。館内には、当時そのままの家具や家財道具、蚕の養殖場徳川時代の 武具、重要書類などが展示されています。 また、敷地内には、忍野八海の1つ、【底抜池】があります。
この地図をみると実体がよくわかるのですが、忍野村観光協会の地図には中池は小さく中池という字がかいてあるだけで、これが人工池であることなぞ全く分からなかったのです(個人の作った池だから観光協会はちゃんと書いてないのです、 忍野八海で配っている忍野八海巡礼ガイドのパンフレットも同じ、ぽつんと小さく中池とかいてあるだけ)。ネットをあれやこれや探して、やっと実体が解ってきました。決して、観光協会の情報で実体が分かることは無いのです。これはどこの地域でも同じこと。ブログに書こうとおもうと、実体をしらべるのにとっても苦労するのです。
(どこかで、最近の世の中の<地図>に対するいい加減さを議論してみようと思います。 googleマップがあるからいい、冗談じゃない。)


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm

<榛(はん)の木林資料館>園内の展望台(家の屋根上)からの全貌。この家がある方向に富士山が見えるはずである。
雪景色の撮影にこの場所が使われるようだ。ここは有料、300円だから、アジア系観光客の数が激減するところがいい。


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm


Sony α7RII + Sony FE 90mm macro


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm


Sony α7RII + Sony FE 90mm macro


Sony α7RII + Sony FE 90mm macro


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm

Sony/Zeiss FE 16-35mmでこれまでの頭の中にある超広角のイメージでなんとか撮影できるようだ。


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm 

<榛(はん)の木林資料館>を出て、湧池のほとりの池元茶屋でソバを食べます。

湧池のほとりにある池本茶屋、中池にある水車の石臼で挽いた、挽きたて打ちたてが身上の名水そばとあるが、本当にびっくりするほどおいしい。素のそばだけのノドこしがなんともいえないのである。 ところがである、<池本>というのはこの茶屋やお土産屋や旅館を経営している大きな企業で、もとテニスコートだったところを中池(お土産屋さんに隣接する大きな池)にして、水車小屋をつくり、湧池の水をくみ上げて水車を回して、中池にも水を流している。その結果湧池の水質が悪化したり、池の岸がくずれたりしたそうな。いまは、さらに、アジア系観光客の投げるコインが底にたまって、下の写真の様にキラキラと光る湧池になってしまった。湧池の運命やいかに!


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm 湧池

さて、忍野村の冬は訪ねる価値があるか? 夏の景色から想像するのはむずかしいですが、なにか当方の雪景色イメージと合っているようには思えない。当方は富士山に全然こだわりが無い。もっと広々とした雪景色がいい。またどこに雪景色を撮りに行ったらいいかわからなくなってしまいました。

写真に撮っていませんが、運ちゃんの話の通りに、ソバを食べているあいだに、中池を囲む広場とこの湧池の周りはアジア系観光客でいっぱいになっていったのです。夏の軽井沢か、竹下通りみたいなものです。そういえば、以前テレビで、湧池へのコイン投げと、周辺の民家の庭に入り込んでの撮影が問題になっていたのを思い出しました。当方が歩いているときも、アジア系観光客さんは民家に入り込んで撮影に余念がありませんでした。お土産屋さんでは、爆買が始まっていると家内がいっていました。たとえば和風キティ―ちゃんのハンカチ20枚購入とか。


ここから先は面白い話はありません。単なる時間つぶしでした。花の都公園ではまだコスモスが咲いていないし、山中湖では相変わらず富士山は見えず、撮るものがない。
一つだけ、中国人のオジサン2連れとバス停で一緒になり、おじさん達は、バスの時刻から、降りるところまで、色々教えてくれたのです。むろん身振り手振りで、ですが。そのオジサン達とはその後、計3回遭遇することになる。中国人にも親切な方がいるもんだ。

花の都公園

Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm


Sony α7RII + Sony FE 90mm macro


Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm

山中湖

Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm


Sony α7RII + Sony FE 90mm macro

河口湖→忍野八海→花の都公園→山中湖はその順番に並んでいて、アジア系の方も順繰りに訪ねるようでした。山中湖は河口湖よりずっと大きい。周囲に森や林があり、のっぺりした河口湖より味がある。河口湖は富士山がみえないとどうしようもないところで、富士山に完全におんぶしている。おそらく湖畔に林をともなった遊歩道路をつくろうとすると、湖畔の宿が富士山が見えなくなると言って文句をいうのだろう。おかげで、日がかんかん照っていて、散策しにくい湖なのである。さて、やることもないので、河口湖にもどって、予約していた高速バスを早めて、帰路につきました。帰りは渋滞で、ほんと自動車の旅はいやだ。やっぱり電車の旅が一番。
 さて、試写の感想ですが、
紅葉撮りには
Sony α7RII + Sony FE 90mm macro Gレンズ F2.8
Sony α7R + Sony/Zeiss FE 16-35mm F4.0
の2台体制、AF中心の撮影でなんとかなるのではないかと思うのです。Sony FE 90mm macro Gレンズ F2.8は近景から中景までは問題ない、遠景もまあ撮れる(後でも議論しますが、Zeiss 100mm macroは遠景が苦しいのです)。Sony/Zeiss FE 16-35mm F4.0は、その責務をまずまず果たしている。

しかし、なにかふっ切れないところがある。その原因は次の<Zeiss オールドスタイル・レンズでの試写>で明らかになりました。そのインプレッションは驚くべきものでした。
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