俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

魚氷(ひ)に上(のぼ)る

2025-02-16 | 俳句・春・時候

 

 

魚は氷に上りて人は歩くのみ

 

 

 

 

 

 

七十二候の一つ、立春の第三候。

 

 

 

 

 

 

水が温んで、氷の割れ目から魚が氷の上に躍り出る季節をいう。

二月十四日頃から十八日頃までの約五日間に当たる。

 

 

 

 

 

 

一説に、魚が氷に沿って川を遡る意味ともいう。

 

 

 

 

 

 

魚氷に上る季節となり、少し暖かくなった。

そうなると、人は歩くだけである。

 

 

 

 

 

氷に上る魚や川面は木を映し

 

 

 

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紅梅

2025-02-15 | 俳句・春・植物

 

 

紅梅や母を呼ぶ子が橋の上

 

 

 

 

 

 

紅色の花をつける梅をいう。

 

 

 

 

 

 

白梅のもつ高貴な雰囲気はないが、親しみが感じられる。

 

 

 

 

 

 

一般に花期は白梅よりもやや遅いといわれているが、早く咲くものもある。

 

 

 

 

 

 

川堤の脇に紅梅が咲いていた。

橋の上から子供が、紅梅の近くにいた母親を盛んに呼んでいた。

 

 

 

 

 

紅梅に母の面影ありにけり

 

 

 

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春の鳥

2025-02-14 | 俳句・春・動物

翡翠

 

 

川縁の細枝にをり春の鳥

 

 

 

唐椋鳥

 

 

 

春に見かける鳥をいう。

 

 

 

目白

 

 

 

春には種々の鳥が家の近くや野山に姿を見せる。

多くの鳥が繁殖期に入ることから活動が活発になる。

 

 

 

雉鳩

 

 

 

縄張り宣言や恋歌とも聞える囀りをするので賑やかになる。

また、羽を換えて美しく装う鳥も多く、飾り羽の生える雄鳥もいる。

 

 

 

翡翠

 

 

 

川堤を歩いていると、川縁に生えている木の細枝に翡翠が止まっていた。

翡翠は夏の鳥となっているが、今は春の鳥として見入った。

 

 

 

尉鶲

 

 

春禽に足止めて我忘れけり

 

 

 

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早春

2025-02-13 | 俳句・春・時候

 

 

早春やジョギングコース歩く人

 

 

 

 

 

 

立春以後、だいたい二月末頃までをいう。

 

 

 

 

 

 

春になったとはいえ、まだ冬の名残の寒さが目立つ。

 

 

 

 

 

 

「春浅し」に近く、春早々の気配と、また凛とした空気も感じられる季語である。

 

 

 

 

 

 

早春の気が漂っていた。

そんな中、公園のジョギングコースを歩く人がいた。

 

 

 

 

 

鷺下りてきぬ早春の用水路

 

 

 

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朧月

2025-02-12 | 俳句・春・天文

 

 

気がつけば真夜となりけり朧月

 

 

 

 

 

 

朧に霞んだ春の月をいう。

ヴェールのような薄雲が広がる夜には、月は雲を通して朧に見え、暈がかかることも多い。

宵には春満月が綺麗に見えていたが、後で写真を撮ろうと思ってすっかり忘れてしまった。

真夜中に気づいて見上げたら、薄雲があっという間に広がり、朧月になってしまった。

 

 

 

 

 

ファックスは訃報なりしよ月おぼろ

 

 

 

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