俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

花見

2022-04-02 | 俳句・春・人事




花見すやこの世の平和なればこそ




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桜の花を愛でながら楽しむことをいう。







桜の花を愛でる習慣は平安時代に起こったとされるが、

当時はもっぱら貴族の行楽であった。







秀吉は醍醐の花見を行ったが、庶民に広まったのは

元禄時代以降のことである。







桜は七日を過ぎれば散り始めるといわれ、人々は短い

花の盛りを楽しむのである。







満開の桜に薄日が差す日和となったので、花見をした。

花見ができるのも、世の中が平和だからであると、しみ

じみと思った。






花人の帰るや長き影曳きて




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梅見

2022-03-14 | 俳句・春・人事




観梅やその都度名札確かめて




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梅の花を愛でることをいう。







梅の花は古来、その花の美しさよりも馥郁とした香りが

愛でられていた。







花の期間が長く、梅の名所は人々で賑わう。







水戸や熱海の梅林が有名である。







梅の花を見て歩いた。

その都度何という名の梅か名札を確かめた。






どこまでもひと日晴れたる梅見かな




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剪定

2022-02-27 | 俳句・春・人事




剪定の男掛け声かけ合ひぬ




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剪定は、果樹の開花、結実をよくするためのものと、

観賞用の花木や庭木に行うものとに大別される。







芽が出る前に、伸び過ぎた小枝や枯枝を除き、風通し

や日当たりをよくする。







剪定の鋏の音も春らしい感じがする。







剪定は数人で行うことが多く、最近は女性も混じって

いることがある。







銀杏の木を剪定している男がいた。

下にいる人と声を掛け合っていた。






剪定を終へたる寺の木なりけり




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花見

2021-03-25 | 俳句・春・人事




飛び飛びに家族連れゐる花見かな




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桜の花を観賞し、愛でることをいう。







桜は開花から散るまでの期間は二週間足らずであるため、

人々は短い花の盛りを楽しむのである。







日本の花見は奈良時代の貴族の行事が起源とされる。

当初は梅が観賞されていたが、平安時代に桜に代わって

きた。

大規模な花見は、豊臣秀吉が行った吉野の花見や醍醐

の花見が有名である。

花見の風習が広く庶民に広まったのは江戸時代といわれ

ている。







花見は多人数で花見弁当や酒を愉しむ宴会を開くことが

伝統的である。

だが、昨年、今年はコロナ禍のため、宴会を開いての花見

は各地で禁止されている。







公園の桜が満開となっていた。

桜の下で、家族連れが距離を保って飛び飛びに座り、

弁当を広げたりして花見を楽しんでいた。

静かで、人に迷惑をかけず、これが本来の花見であると

思った。






花人のコロナマスクの眩かり




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草餅

2021-03-10 | 俳句・春・人事




震災後はや十年や蓬餠




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茹でた蓬の葉を搗き込んだ餅をいう。

餡を包んだものが多い。

蓬餠ともいう。

東日本大震災から早十年となる。

復興が進んでいる所が多いが、福島などまだまだ

復興途上にある所もある。

草餅を食べながら、震災を振り返った。






忘られず母の作りし草餅を




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