俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

雛人形

2021-03-03 | 俳句・春・人事




灯の潤んでゐたる雛(ひひな)かな




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雛祭に飾る人形をいう。







穢れや禍を移して流す人形(ひとがた)が起源といわれる。

平安時代に始まる。







江戸時代以降、三月三日の桃の節句に飾るようになった。







普通、内裏雛、三人官女、五人囃子、仕丁(じちょう)などを

一組として飾る。







雛人形が飾られていた。

その部屋の灯が潤んでいるように見えた。






冠の古色と見たる女雛かな




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畑焼く

2021-02-07 | 俳句・春・人事




畑焼の煙流れぬ雑木山




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春の農作業を前に、畑の作物の枯れ残り、枯草などを

焼き払うことをいう。







害虫の卵や幼虫を退治するためである。







灰は畑の肥料となるので、一石二鳥である。







畑のあちこちでこの煙を見るのも、いかにも早春の

感じがする。







畑の屑などを焼く煙が立っていた。

その煙は近くの雑木山へと流れて行った。






畑を焼く焔の暮れてきたりけり




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踏青

2020-04-28 | 俳句・春・人事




青き踏む池へ大股保ちつつ




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春の青々とした草の上を歩くことをいう。







旧暦三月三日に野辺に出て、青い草の上を歩き、

宴を催した中国の習俗が伝わったもの。







今ではその日に限らず、春の野山の青草を踏んで遊ぶ。







足でじかに踏む実感が基礎になって、春になった喜びを

身体で満喫するところがこの季語の本意といってよい。







草が青々と萌え出ていた。

池に向かってその上を大股で歩いて行った。






踏青やウイルス逃れ日を浴びに




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花見

2020-03-27 | 俳句・春・人事




それぞれの輪の離れたる花見かな




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桜の花を愛でることをいう。







「花七日」と言われるように、桜は咲いてから七日を

過ぎれば散り始める。







そこで人々は、短い花の盛りを愛でて楽しむ。







今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、

東京都を中心に花見を自粛するようにと言い、上野

公園など桜の通りは通行止めとなった。

花見にとっても受難の年といえる。







気候も良く、風も気持ちよく、静かで平和で、理想的な

花見であった。

気のせいか、隣とは少し距離を置いていたが。






花人となれるも稀有といふべきか




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春分の日

2020-03-20 | 俳句・春・人事




春分の日や公園に親と子と




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昭和二十三年に制定された国民の祝日の一つ。







三月二十一日頃に当たるが、うるう年の今年は三月二十日。







自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされている。







彼岸の中日にあたり、先祖をまつり、行楽を兼ねた墓参や

寺社参拝も行われる。







新型コロナウイルスの感染者が未だ増え続ける中、

外出は控えるように言われているが、春分の日の今日は、

広々とした公園に家族連れの人達が大勢遊んでいた。






春分の日や鳥見つつ林間に




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