俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

清和

2024-05-09 | 俳句・夏・時候

 

 

下校児と一時歩く清和かな

 

 

 

 

 

 

初夏の気候が清らかで穏やかなことをいう。

 

 

 

 

 

 

中国では陰暦四月朔日を清和節という。

 

 

 

 

 

 

古くは「和清の天」として詠まれている。

 

 

 

 

 

 

今日は久しぶりに晴れて、五月らしい気持ちのよい日となった。

歩いていて、一時下校児たちと一緒に歩くこととなった。

 

 

 

 

 

天清和橋の上にて深呼吸

 

 

 

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立夏

2024-05-05 | 俳句・夏・時候

 

 

川中に釣り人のゐる立夏かな

 

 

 

 

 

 

二十四節気の一つで、新暦五月五日頃にあたる。

 

 

 

 

 

 

夏の初めの日であり、立秋の前日までが暦の上の夏である。

 

 

 

 

 

 

すでに若葉のそよぎ、日の光、温度や風の動きなどに夏が来たことが実感される。

 

 

 

 

 

 

立夏の今日、早くも川中に釣り人がいて、釣りをしていた。

 

 

 

 

 

夏来る親子散歩の川堤

 

 

 

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初秋

2023-08-23 | 俳句・夏・時候

 

 

初秋の雲を見上げて歩きけり

 

 

 

 

 

 

秋の初めで、立秋を過ぎた八月にあたる。

 

 

 

 

 

 

丁度残暑の頃で、日中はまだまだ暑い。

 

 

 

 

 

 

だが、日差しや朝夕に吹く風、空の色などに秋の気配を感じるようになる。

 

 

 

 

 

 

初秋の白雲が浮かんでいた。

その雲を見上げながら川堤を歩いた。

 

 

 

 

 

雲の影抜けし遊具や秋はじめ

 

 

 

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夏の果

2023-08-07 | 俳句・夏・時候

 

 

雲の上(へ)に富士の頭を出し夏の果

 

 

 

 

 

 

夏の終りをいう。

 

 

 

 

 

 

厳しい暑さの続く立秋前後ではまだ実感が乏しい。

 

 

 

 

 

 

春秋と同様に夏もまた行動的な季節であり、海山のシーズンが去ることを惜しむ気持ちから、「夏惜しむ」という季語も生まれた。

 

 

 

 

 

 

夏が終わる今日、雲の上に富士山が頭を出しているのが望まれた。

 

 

 

 

 

夏惜しむ上流に立つ雲を見て

 

 

 

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涼し

2023-07-28 | 俳句・夏・時候

練馬区立牧野記念庭園

 

 

歩を入れば牧野庭園涼しかり

 

 

 

 

 

 

夏の暑さの中にあってこそ感じられる涼気をいう。

 

 

 

牧野富太郎博士胸像(手前は寿衛子笹)

 

 

 

暑いさなかに吹き渡って行く風や流れる水、木陰などに涼しさを覚える。

涼しさは皮膚で感じるだけでなく、風鈴や氷を削る音、金魚などから耳や目で感じる涼しさもある。

 

 

 

繇條書屋(ようじょうしょおく)

 

 

 

俳句では暑さの中のかすかな涼しさを捉えて夏を表現する。

 

 

 

 

 

 

暑い日に、練馬区にある牧野記念庭園を訪れた。

中に一歩入ると涼しさを感じた。

 

 

 

記念館

 

 

涼しさや植物図見て庭に出て

 

 

 

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