俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

雨蛙

2020-08-02 | 俳句・夏・動物




青蛙小さき古墳の草に跳び




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アマガエル科の一種。







体長4センチくらい。

木の葉や草の上に棲み、夕立の前などギャッギャッと

鳴くので雨蛙という。







体の色は葉の上では緑色であるが、木の幹や地上に

移るとたちまち茶色に変わる。



 



枝の上に止まることができるので、枝蛙ともいう。




八龍神塚古墳(茨城県猿島郡境町)



畑の中の小さな古墳を訪れた。

その草の上を沢山の青蛙がぴょんぴょんと跳ねていた。






雨蛙雨の上りし草の上




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蜥蜴

2020-08-01 | 俳句・夏・動物




境内の石垣に出で縞蜥蜴




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トカゲ科の爬虫類。







体は細長く、円筒状で、全長20センチに達し、尾が長い。







成体は一様に茶褐色であるが、幼体は背が黒色で

縦筋が走り、尾は鮮やかな青色をしている。







夏、草むらや石垣の隙間などにいて昆虫、蜘蛛、蚯蚓

などを捕食する。







神社の石垣の隙間から縞蜥蜴が二匹出てきた。

二匹はじゃれ合っているように見た。






すぐ消えし蜥蜴残像のこしけり




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鉄漿蜻蛉(おはぐろとんぼ)

2020-07-22 | 俳句・夏・動物




鉄漿蜻蛉川へと注ぐ溝の葉に




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カワトンボ科の蜻蛉。

本州以南、朝鮮半島、中国に分布する。






体長約55ミリメートル。






翅は黒色で、静止時は直立させる。

体は普通の蜻蛉より細く、雄は金緑色、雌は黒褐色。







夏、平地の小川の水辺近くをゆるやかに飛ぶ。







川へと注ぐ溝に生えている草の葉に、鉄漿蜻蛉が

止まっていた。

直にふらふらと飛び、また止まるのを繰り返していた。






飛び交へるおはぐろに足止めてをり




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金魚

2019-07-31 | 俳句・夏・動物




一匹を挙つて追うて金魚かな




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金魚は鮒を観賞用に改良したもの。







室町時代末期に中国から日本に伝えられたとされている。







その後、日本で品種改良が重ねられ、和金、蘭鋳、出目金

など様々な新品種が生まれた。







観賞用としては、金魚玉から金魚鉢に変わり、さらに水槽へ

と変化した。







数多くの金魚がいた。

ある一匹の金魚が動くと、そのあとをほかの金魚が挙って

追っていた。






金魚田のホースの水を跨ぎけり




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夏の鴨

2019-07-19 | 俳句・夏・動物




軽鴨の一羽上がつて蹤いてきぬ




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鴨は冬鳥であるが、まれにけがなどで夏になっても北に

帰らないでいるのを「夏の鴨」と総称する。


 




軽鴨は留鳥であるが、夏に子育てをしているさまを目に

することが多いので夏鴨と呼ばれる。







軽鴨はカモ科の留鳥で、全国的に見られる。







雌雄同色で、顔に黒っぽい線があり、嘴は黒く、先端は

黄色で、水辺に生息する。







一羽で泳いでいた鴨が、陸に上がって人の後ろに蹤いて

きた。

一羽では淋しいのだろうか。






漣を胸に受けゐて夏の鴨




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