俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

残暑

2024-08-20 | 俳句・秋・時候

 

 

トラックに測量士ゐる残暑かな

 

 

 

 

 

 

立秋を過ぎてもなお残る暑さのことをいう。

 

 

 

 

 

 

厳しい暑さは八月から九月の中旬頃まで続く。

 

 

 

 

 

 

夏の暑さとはまた違い、この暑さがいつまで続くのかというやりきれないものがある。

 

 

 

 

 

 

グラウンドのトラックに測量士が入って測量をしていた。

気温が高く、厳しい残暑であった。

 

 

 

 

 

秋暑しマレットゴルフ一人ゐて

 

 

 

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冬隣

2023-11-07 | 俳句・秋・時候

 

 

冬近しマレットゴルフとふ遊び

 

 

 

 

 

 

立冬を目前にした頃をいう。

 

 

 

 

 

 

冬を隣にするから、秋も末ということ。

 

 

 

 

 

 

日差しも弱く薄くなり、冬の到来が間近であることを実感させる。

 

 

 

 

 

 

芝生でゲートボールに似たマレットゴルフという遊びを年配者が行っていた。

その様子を見ると、冬が近いことが感じられた。

 

 

 

 

 

野火止の用水沿ひや冬隣

 

 

 

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爽やか

2023-11-03 | 俳句・秋・時候

 

 

爽やかや丘陵の道上り下り

 

 

 

 

 

 

秋の清々しさをいう。

 

 

 

 

 

 

さっぱりとして気持ちがよく、すがすがしい気分である。

 

 

 

 

 

 

秋になって空気も澄み、温度も高くもなく低くもなく、さっぱりとして心地よく、晴々とした気分をいう。

 

 

 

 

 

 

久々に武蔵丘陵森林公園を歩いた。

よく晴れて爽やかな空気のなか、丘陵の道を上ったり下りたりしながら歩いた。

 

 

 

 

 

さやけしや植物園の先は森

 

 

 

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秋の暮

2023-11-01 | 俳句・秋・時候

 

 

農夫まだ畑にゐたり秋の暮

 

 

 

 

 

 

秋の夕暮時をいう。

 

 

 

 

 

 

『枕草子』に「秋は夕暮れ。」とあるように、古来より秋の暮はものの哀れの極みを感じさせるものとされてきた。

『新古今和歌集』の三夕の歌はことに有名である。

 

 

 

 

 

 

秋季の終わりは、「暮の秋」といって区別する。

 

 

 

 

 

 

秋の暮になり薄暗くなっていたが、畑にはまだ農夫が働いていた。

 

 

 

 

 

薄墨の富士見えゐたり秋の暮

 

 

 

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秋深し

2023-10-31 | 俳句・秋・時候

 

 

誰もゐぬベンチに夕日秋深し

 

 

 

 

 

 

秋も半ばを過ぎ、いよいよ深まった感じをいう。

 

 

 

 

 

 

草木は紅葉し、大気は冷やかに澄みわたり、寂寥感が深くなる。

 

 

 

 

 

 

「秋闌(あきたけなわ)」「秋闌く(あきたく)」も同様の季語だが、「秋深し」の深みはない。

「秋深む」は慣用的に用いられている。

 

 

 

 

 

 

誰も座っていないベンチに夕日が差していた。

その様子に、秋が深まった感じがした。

 

 

 

 

 

深秋の何も無き畑鴉きて

 

 

 

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