俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

萱草の花

2013-07-29 | 俳句・夏・植物




萱草や三汀の里歩きゐて


ユリ科の多年草。

野萱草もしくは薮萱草を指す。

野萱草は原野など、薮萱草は堤や道端などに多く見られる。

七~八月頃、花径を伸ばし、その先に百合に似た橙赤色の六弁花

を開く。

野萱草は一重、薮萱草は八重。

一日花で、日中開き、夜はしぼむ。

中国では、この花があまりに美しいため憂いを忘れたというので、

忘草と呼ばれた。







俳号を三汀(さんてい)と号した久米正雄は、中学時代郡山の開成

山に住んでいた。

その三汀の里を一日中歩いた。

道端に薮萱草が花をつけ、傾いた日に照らされていた。






足痛くなるほど歩き忘草



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