烏瓜引いてはみしが離しけり
ウリ科の蔓性多年草。
雌雄異株。
林や藪に見られる。
細い茎は巻きひげで傍らのものに巻きつき、高いところまで伸びる。
秋に瓜に似た実をつける。
初めは縞のある緑色だが、熟れると朱赤色になる。
種子が結び文の形をしているので、玉章(たまずさ)とも呼ばれる。
藪に烏瓜が垂れ下がっていた。
取ろうと思って引いてはみたが、やはりここにあるのがよいと思い、手を離した。
朱の深くなる楽しさよ烏瓜