
止むはずがやまぬ春雨散策す
春に降るしっとりとした趣のある雨をいう。
『三冊子』は陰暦の正月、二月初めの雨を「春の雨」とし、二月末から三月に小止みなく降り続く雨を「春雨」として区別している。
だが、現代ではそこまで厳密には分けられていないようである。
雨はもともと暗いものであるが、「春雨」「春の雨」には「春」という季節特有の華やぎが感じられる。
天気予報ではもうじき雨が止んで曇りになるはずであった。
そこで散策に出たのであるが、なかなか止まず細かい雨に変わっただけであった。
畑土の黒々として春の雨