俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

青蘆

2009-06-25 | 俳句・夏・植物


昼過ぎの青蘆原や風欲しき

イネ科の多年草。蘆は沼や川辺に群生し、夏には二~三メートルに成長する。青々と茂った様子は涼感を誘う。蘆が茂っているのを見ると、風に靡く様を見たくなる。風よ吹いてくれと願った。

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青蘆や川に親子の遊ぶ声


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水馬(あめんぼ)

2009-06-24 | 俳句・夏・動物


あめんぼの思案あるやうにも見えぬ

アメンボ科の水生昆虫。池や小川の水面を滑走し、昆虫を捕食する。体から飴のような匂いがするので、この名がついた。俳句では「水すまし」と詠まれることが多いが、「水澄まし」はミズスマシ科の甲虫、まいまいで別物。あめんぼがじっとしていると、次にどうしようかと考えているようにも見えた。

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あめんぼの蹴つて水輪(みなわ)の残りけり



流れては戻ることせり水馬(みずすまし)


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紫陽花(あじさい)

2009-06-23 | 俳句・夏・植物


紫陽花や咄嗟に言葉出でてこず

日本原産のユキノシタ科の落葉低木。額紫陽花を改良して作られた園芸種。梅雨時を代表する花。枝先に小さく球状に集まるのが花で、花びらのように見えるのは萼。はじめは白で、その後緑、青、紫、桃色などと色を変えるので、「七変化」とも呼ばれる。咄嗟に言葉が出てこないことがある。別に紫陽花が青く美しいからというわけではないのだが。

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紫陽花の前や昼餉の握り飯


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未央柳(びようやなぎ)

2009-06-22 | 俳句・夏・植物


茶筅とも未央柳(びやうやなぎ)の金の蕊

中国原産のオトギリソウ科の常緑低木。柳に似た葉をもつ。六~七月頃、枝先に濃い黄色の五弁花をつけ、中央に金糸のような雄しべが多数伸びる。梅雨時に咲く花として、庭や公園などに植栽されている。日の差している未央柳を見ていると、金色の雄しべが茶筅のように見えてきた。

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未央柳池へと落つる水の音


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額の花

2009-06-21 | 俳句・夏・植物


近々と電車の風や額の花

ユキノシタ科の落葉低木。園芸種の紫陽花の原種。伊豆半島、伊豆諸島などでは自生する。真中に粒状の花を密につけ、その周囲を七、八枚の装飾花が囲む。花の色は青紫、白などがある。電車がスピードを出して通る傍に額の花が咲いていた。花は電車の風に煽られていた。

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写真撮る老夫婦なり額の花


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