俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2009-06-20 | 俳句・夏・植物


剥落の土蔵の前や立葵

アオイ科の一、二年草又は多年草。古くは冬葵を葵と呼んでいたが、現在は一般的には立葵を指す。葉の付け根に紅、ピンク、白などの大きな五弁花が下から開花してゆく。白い土蔵の下の方が剥がれ落ちていた。その前に立葵が何本も色とりどりに咲いていた。

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曇天へどこまでも伸び立葵


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紅の花

2009-06-19 | 俳句・夏・植物


紅花を摘みたし棘は怖かりし

キク科の1年草。西南アジア原産。薊(あざみ)に似て葉緑に刺がある。茎の頂に鮮黄色の花をつけ、しばらくすると赤くなる。昔はこの花を摘んで化粧の紅に用いたのでこの名がある。紅花にこんなに多くの刺があるとは知らなかった。摘むのは大変だろうと思った。

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こひするはおとめのならひ紅の花


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梔子(くちなし)の花

2009-06-18 | 俳句・夏・植物


くちなしの花や変はらぬ曇空

アカネ科の常緑低木。本州中部以南の山地や林に自生。庭木にも植えられている。六~七月、枝先に芳香のある白色六弁花を開く。八重咲きもある。花の色は白から次第に黄ばんでくる。実が熟しても口を開かないので、「口無し」の名があるとの説がある。終日曇りの日に、梔子の甘い香りが漂っていた。

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梔子の花や千体地蔵堂


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菖蒲園

2009-06-17 | 俳句・夏・植物


妻すでに四阿(あづまや)にをり菖蒲園

花菖蒲の盛りともなると休日は人が大勢やってくる。混んではいるが皆ゆっくりと歩き、花菖蒲を愛でると優しい気持ちになる。日本固有の菖蒲園は、薔薇園とは違った落ち着いた趣がある。一緒に行った妻は歩き疲れたのか、先に四阿で腰かけて待っていた。

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水流る山の麓の菖蒲園


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黄菖蒲

2009-06-16 | 俳句・夏・植物


黄菖蒲に琴の音聞えきたりけり

花の色が白い菖蒲があるように、黄色の菖蒲がある。こちらは花だけでなく葉の色も黄色がかっている。黄菖蒲が一群をなしているところは、全体が黄色く見え、別世界をなしている。そこへ、童謡を弾く琴の合奏が聞えてきた。菖蒲祭のイベントのひとつであった。

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黄菖蒲に日のあるやうな曇りかな


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