俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

雛罌粟(ひなげし)

2012-05-06 | 俳句・夏・植物


ひなげしに貌近づけて吹かれけり

ケシ科の二年草。ヨーロッパ中部原産。日本には江戸時代に渡来し、観賞用に栽培。花びらは四弁で広円形または円形。色は朱、黄、紅、白など。楚王項羽の寵姫虞美人(ぐびじん)が死後この花になったとの由来から虞美人草の名がある。雛罌粟が見渡す限り咲いていた。時折、五月の気持ち良い風が吹き渡り、雛罌粟を揺らして行った。(「続きを読む」に雛罌粟の写真を沢山載せておきましたので、ぜひご覧ください。)

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少女らに写真頼まれポピーかな


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立夏

2012-05-05 | 俳句・夏・時候


夏に入る池に小舟の幾艘も

二十四節季の一つで、夏の初めの日。陽暦五月六日頃だが、今年は五月五日。よく晴れていい陽気となった。新緑も美しく、公園ではすでにたくさんのボートが出ていた。少し強い日差しに夏が来たことが実感された。

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岩の亀首伸べてゐる立夏かな





青き山見ゆる芝生や夏来(きた)る


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2012-05-04 | 俳句・春・植物


その下をジョガーの通る柳かな

ヤナギ科の落葉高木または低木。雌雄異株。枝垂柳、行李(こり)柳、川柳などの総称。庭木、街路樹、水辺の木として栽培。『万葉集』以来親しまれてきたが、春の芽吹きの美しさから春の季題とする。皇居の回りを歩いていると、ジョギングをする人に次々と追い越される。歩道に植えられた柳が風に靡いていた。

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佇めば柳越しなる濠とビル


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霧島躑躅

2012-05-03 | 俳句・春・植物


きりしまや皇居の回り歩きゐて

ツツジ科の常緑低木。庭園に栽培される。四~五月頃、散形花序の紅色などの花を密集してつける。歩きで皇居を一周した。汗ばむような陽気であったが、風があって気持ちよかった。歩いていると、御濠側に色鮮やかな霧島躑躅が咲いていた。緑の多い中、特に目を引いた。

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髪に風ありて霧島躑躅かな


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桜蘂(さくらしべ)降る

2012-05-02 | 俳句・春・植物


桜蘂降るやベンチの人となり

桜の花が散ったあと、顎に残った蘂が降るように散ること。大量に降るので、地面が赤くなっていることもある。歩き疲れたので遊歩道のベンチに腰かけていると、桜蘂が降ってきた。ここにも行く春を感じた。

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桜蘂踏んで歩かう会の列


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