俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枯蘆

2012-11-20 | 俳句・冬・植物


枯蘆の映る池面に波あらず

枯れた蘆。冬が深まると花がほおけ、葉も落ち、枯れた茎だけが水中や湿地に残り、物寂しい風景となる。池の中ほどに枯蘆のひとかたまりがあった。日が差すとそこだけ黄金色に輝き、波のない静かな池に映っていた。

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枯蘆や釣人二人背を向けて


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浮寝鳥

2012-11-19 | 俳句・冬・動物


日陰りしところにゐたり浮寝鳥

水に浮いたままで寝る水鳥をいう。午後になると水鳥も眠くなるのか、池には何羽もの浮寝鳥が見られた。紅葉に染まった美しい池で、浮寝鳥は夢を見ているかのようにじっとしながら静かに漂っていた。

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浮寝鳥見ていて眠くなつてきし


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真鴨

2012-11-18 | 俳句・冬・動物


何なすや青頸ばかり集まりて

よく見かける真鴨の雄が「青頸(あおくび)」といわれるもので、頭部が金属光沢のある緑色、くちばしが黄色で美しい。雌は全身茶褐色で、くちばしも黒褐色と地味。池に青頸ばかりが何羽も集まっていた。これから何をしようというのだろうかと気になった。

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己が景映して進む真鴨かな


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2012-11-17 | 俳句・冬・動物


てんでんにして向き同じ方へ鴨

ガンカモ科。晩秋から冬にかけて寒冷地から飛来し、春に帰る。海に棲むものと淡水に棲むものとにとに大別される。海上・港湾などでは鈴鴨・黒鴨、河川や湖沼などでは真鴨・小鴨・尾長鴨などが見られる。池に数種類の鴨が泳いでいた。てんでんばらばらにいるようでいて、同じ方へ向かって泳いでいるようでもあった。

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鴨一羽立ちしのみなり鴨の池


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冬三日月

2012-11-16 | 俳句・冬・天文


冬三日月を真つ向にせる家路かな

冬に見られる月齢三日の月。冬は空気が冷たく引き締まってくるので、三日月は鋭利な刃物のように鋭く光る。バスを降りて歩き出すと、前方に冬の三日月がかかっていた。丁度家のある方角に出ていたため、ずうっと三日月を見ながら帰ってきた。

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星・三日月・飛行機

飛行機の通り冬三日月の上


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