俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

三色菫

2014-02-13 | 俳句・春・植物




パンジーに蝶はまだかと訊いてみむ



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スミレ科の一年草。

ヨーロッパ原産。

日本には江戸末期に渡来。







春から初夏にかけて、濃紫、黄、白の斑または単色の艶のある大き

な花を花柄から横向きにつける。







パンジーが日溜りに咲いてた。

この明るさに、蝶はまだ来ないかとパンジーに訊いてみようと思っ

た。






パンジーやベンチにサンドイッチなど



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紫羅欄花(あらせいとう)

2014-02-12 | 俳句・春・植物




紫羅欄花犬を連れたる女きて



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アブラナ科の多年草だが、園芸上は一年草。

地中海沿岸原産。

温室や花壇で栽培され、切り花としても用いられる。







花は十字花で一重、八重があり、花の色は白、桃、紫赤色など。

花言葉は「永遠の恋」。







大きな鉢に紫羅欄花が色とりどり咲いていた。

そこへ犬を連れた女性がやってきて、花を少し眺めて通って行っ

た。






ストックに亭午の日差しありにけり




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下萌

2014-02-11 | 俳句・春・植物




下萌や強き海風逃れきて



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春が立ち、地中から草の芽が萌え出ること。

草が萌え出ると、明るい春の到来を実感する。

《石(いは)ばしる垂水(たるみ)の上のさ蕨の萌え出づる春になりに

けるかも》志貴皇子(万葉集巻八春雑歌)と万葉のころから詠われ

た季題といえる。

強く吹く海風を逃れてくると、芝生は早くも下萌えで緑の部分が多く

なっていた。





下萌の芝に佇み港町



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早春

2014-02-10 | 俳句・春・時候




早春の沢音聞きにきてゐたり



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立春後、二月いっぱいくらいの時節をいう。

春とはいえまだ寒さが厳しい。

だが、どことなく春らしい明るさが感じられる。







埼玉県新座市に「妙音沢」という平成の名水百選に選ばれた沢があ

る。

20メートルほどの断崖の上は住宅地だが、その下から水が湧き出

し小流れをつくっていた。







百メートルに満たない距離を流れ川に落ちるが、まるで山奥へ行か

なければ見られないような景観をなしている。







この景観を荒らされないためか、多くの人に見てもらうためか、以前

にはなかった橋型の通路と見晴台が出来ていた。

そのため、自然の静かな景観が失われてしまっていたのは残念で

あった。





早春や雑木林の明るくて



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春の雪

2014-02-09 | 俳句・春・天文




日帰りのリュック負ひけり春の雪



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今年になって初めての大雪となった。

春の雪とはいえ、細かくさらさらとして都心でもかなり積もった。

交通機関も遅れたり、運転を見送ったりしたところが続出した。

本来の春の雪は牡丹雪のように大きく、積もってもすぐに溶けるも

のをいう場合が多い。

この春の雪の中を日帰りのリュックを背負って出かけた。

帰りには嘘のような猛吹雪となった。






春雪の表参道とはなりぬ






直(ひた)に歩く青山通り春の雪




青山通り


駅までの道の難儀や春の雪






春雪の車通らぬ通りかな




原宿駅


灯りたるレトロな駅や春の雪



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