俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

2019-04-25 | 俳句・春・植物




頂上の向かうの山の霞みけり




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春に水蒸気が山野に立ち籠め、ぼんやりとしてはっきり

見えない様子をいう。







万葉より春の訪れとともに詠われ、懐かしい情感を呼び

起こさせる情景として表現されてきた。







「霞」は湿潤で仄かな日本の気象現象を、細やかな感受性

によって捉えた季節の言葉といえる。







横に筋を引いたように棚引く霞を「棚霞」という。

「草霞む」「山霞む」「鐘霞む」などとも用いられる。







山の頂上の展望台に登ってくると、更に向こうの山々が

霞んでいるのが見られた。






山裾の鐘撞かれけり夕霞



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夜桜2

2019-04-24 | 俳句・春・植物




山門の夜桜ひしと拝しけり




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夜の桜には幻想的な趣がある。







ライトアップされた桜は昼間見るのとは違い、この世のもの

とは思えぬ艶なる美しさがある。







長野県駒ケ根市の光前寺に夜桜を観に訪れた。







鐘楼にかかる大きな桜もライトアップされていた。







門前の枝垂桜が丁度満開で、ライトアップされたそれは

見事というほかなかった。

思わずしっかりと拝する気持ちになった。




高遠城址公園


空堀に降りて夜桜仰ぎけり




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枝垂桜2

2019-04-23 | 俳句・春・植物




城跡の色濃き枝垂桜かな




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バラ科の落葉高木。







エドヒガンの一変種で、枝の垂れ下がるものをいう。







小諸城址の懐古園を訪れた。







小諸八重紅枝垂という品種の枝垂桜が咲いていた。







それは花の色の濃いもので、ひと際目立って美しかった。






前撮りのふたりの歩み糸桜




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花筏

2019-04-22 | 俳句・春・植物




弁天の小島の池や花筏




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桜の花が散って水に流れるさまを筏に見立てたものをいう。







長野県須坂市の臥竜公園を早朝の6時半頃に訪れた。







池をぐるりと囲む桜は丁度今が満開となっていた。







池の中には臥竜弁財天が祀られており、赤い橋を渡って

行けるようになっていた。







その池に、早くも花筏が漂っているのが見られた。






動くとは見えねど動き花筏




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スノーフレーク

2019-04-21 | 俳句・春・植物




スノーフレーク少女自転車乗り始め




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ヒガンバナ科の多年生球根植物。

地中海沿岸地方原産。







観賞用に花壇や鉢植えで栽培されている。







三~四月、伸ばした花茎の先に鈴蘭に似た白い花を四~八

個下向きにつける。

花びらの先端に緑色の斑点がある。







別名「鈴蘭水仙」「大松雪草」という。







少女が自転車を習い始めてふらふらと乗っていた。

そばにはスノーフレークがエールを送るように咲いていた。






スノーフレーク図書館の窓開けられて




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