俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

八重桜

2019-04-20 | 俳句・春・植物




作務僧の掃く境内や八重桜




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オオシマザクラを原種として観賞用に交配してつくられた

サトザクラのうち、八重咲きになる品種の総称。







一般にほかの桜よりも開花時期が遅い。







この花びらは雄蕊が変化したもので、普通実はならないが、

「奈良の八重桜」は珍種で、花の後に果実を結ぶ。







花やつぼみは塩漬けにして桜湯にする。







作務僧が竹箒で境内を掃いていた。

その境内の八重桜が満開となっていた。






八重桜見上げぬ人のなかりけり




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チューリップ

2019-04-19 | 俳句・春・植物




日を受けてグラスの如しチューリップ




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ユリ科の球根植物。

小アジア原産。







ヨーロッパ、特にオランダで品種改良され、日本には文久

年間に渡来した。







三~五月頃、葉の中央から伸びた茎の頂に、コップ形の

六弁花を開く。







花の色は赤、白、黄、橙、紅、紫など様々であり、形態も

絞り、斑入り、八重咲きなど多種多様。







昭和記念公園の満開のチューリップが快晴の日差しを

受けていた。

その様子はまるでベネチアングラスのように輝いて美し

かった。






チューリップ幼子を撮る母のゐて




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残花

2019-04-18 | 俳句・春・植物




その下に人の憩ひて残花かな




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春も終りの頃になってもなお咲いている桜の花をいう。







花の盛りの頃とは違い、咲き残る寂しさも漂う。







「名残の花」とも「残る花」ともいわれる。







似ている季語に「遅桜」があるが、「遅桜」は花期そのものの

遅い桜を指す。







まだ残花が見られた。

その下に人々がのんびりと憩っていた。






快晴の野原歩けば残る花




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花の雲

2019-04-17 | 俳句・春・植物




遠くまで一本道や花の雲




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桜が爛漫と咲き、雲が棚引くように見えるさまをいう。







即ち、桜の花が遠く一面に咲き連なっているのを雲に譬えた

語である。







群馬県の赤城南面千本桜を観に行った。

露天商の並ぶ一本道を遠くまで桜の花が覆っていた。







同じ群馬県の藤岡市にある桜山公園も訪れた。







展望台から眺める山の桜も満開で、花の雲をなしていて

見事であった。






展望台よりの眺めや花の雲




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2019-04-16 | 俳句・春・植物




蕉翁の詠みし山路の菫かな




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スミレ科スミレ属の多年草。

日当たりの良い山野に自生する。







世界に約五百種あり、日本には約五十種ある。







四~五月頃、茎の先端に濃紫色の花を横向きにつける。

花びらは五枚、紫色のすじがあり、普通下の一枚が後方に

反ってふくらむ。







《山路来て何やらゆかしすみれ草 芭蕉》の句があるが、

山道にその菫が固まって咲いていた。






花菫丘登りきて一休み




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