俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒林

2020-01-16 | 俳句・冬・植物




寒林を迷子の如く歩きけり




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葉を落として寒々とした冬の林をいう。







「冬木立」も似たような季語だが、「寒林」は林という広がり

と、凛とした寒さを含んだ季語である。







「寒木」はその中の一本の木を指す。







寒林の中に入ると、音もなく、人の世界から離れた気分に

なる。







寒林の中に入った。

人一人おらず、辺りを見回すと迷子になったような気持ち

になって歩いた。






寒林の向かうや空の夕明かり




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寒落暉

2020-01-15 | 俳句・冬・天文




富士少し離れてゐたり寒落暉




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寒中に没する太陽をいう。

寒の入日は厳しく澄んだ空に金色に輝く。







「寒茜」は寒中の夕焼で、茜色に染まった空をいう。







富士山を少し離れたところに、眩しい寒落暉が見られた。






歩くこと日課となりて寒落暉




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寒禽

2020-01-14 | 俳句・冬・動物

<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/a3/5b2c9cccfaa8123d04d5b3de6adb991c.jpg" border="0">


<span style="font-size:150%;line-height:110%">寒禽の木をつつく音頭上より</span>



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"山野、水辺を問わず、冬に見かける小鳥の総称。



<img" src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/a5/9e4fea7ee9d046edda0cf2c78ae99dc4.jpg" border="0">



寒さにちぢこまっている鳥や、寒さとたたかっている鳥を

いい、必ずしも寒中に限らない。



<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/4d/309496917f9a70b79dda85c2e5dfd3ed.jpg" border="0">



寒さに悴んだ姿の鳥を「かじけ鳥」という。



<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/c0/31fc06f26800e9c45971fe4f47e12865.jpg" border="0">



単に「冬鳥」というと、冬に渡ってくる渡り鳥のことになる。



<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/94/18962327a0eda8e94d611998b0e8911e.jpg" border="0">



頭上に何か音がした。

見上げると、寒禽のコゲラが木をつついていた。



<img src="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/fa/716892221815875efe912151b556661e.jpg" border="0">


<span style="font-size:150%;line-height:110%">川沿ひの木に一羽をりかじけ鳥</span>



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冬木

2020-01-13 | 俳句・冬・植物




池の端の冬木に凭れ暫しをり




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常緑樹、落葉樹ともに冬の時節に耐えている一切の木々

を総称する。







主に葉のすっかり落ちた枯木を思い浮かべることが多い。







普通、一本あるいは数本の木を指す。







「冬木影」「冬木道」「冬木宿」などとも使う。







池の端に太い冬木が立っていた。

その木に凭れて暫く池を眺めていた。






冬木影にも木の精の宿りをり




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猿廻し

2020-01-12 | 俳句・新年・人事




猿曳の操る綱の長さかな




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新年の門付けの一種。







猿を使って種々の芸をさせ、金銭をもらい受ける大道芸を

いう。







主として正月、門付けや辻芸をしながら町々を巡り歩いた。







もともと猿は馬の守護神とされ、武家や農家の厩で馬の

無事を祈り、その家の繁栄を祈るものであった。

後に正月の祝福芸となり、大道芸、門付け芸としても人気

を呼ぶようになった。







神田明神で新年の猿廻しを行っていた。

猿曳は長い綱を操りながら、猿が竹馬に乗る芸をさせていた。






仕舞には肩に猿乗せ猿廻し




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