「中国でもゲイの人々の結婚を法的に認めるべきである」
というテーマをめぐって2年生会話クラスでディベートしたのが先週。
今週は、そのディベートを聞いた2人の学生が
自分の感想、意見を述べるひと時を持った。
その二人は寮のルームメイトで、その部屋では他のルームメイトとともに、
約一ヶ月間、ゲイ・ピープルの権利を巡って討論を続けていたという。
おそらく、はじめ彼女たちは、
中国社会の一般通念から一歩も出ていなかったであろう。
そんな20歳前後の中国の女の子達の意見である。
ただし、残念なことに、彼女たちは
ゲイの人々がどのように努力して、
家族を形成してきたかについて
歴史的事実を知ることができていない現実がある。
やはり情報が少ない。
(王がせい)
皆のいろいろな意見を聞いた後で、
私は“ゲイに結婚を認めるべきではない”と思いました。
実は、私は本来、ゲイの結婚に賛成していました。
なぜ思いが変わりましたかと言ったら、
やはり、朱さんの言った
「親孝行が何より大切」という理由に感動したからです。
まず、親孝行は中国人として非常に重要です。
少なくとも、私にとってそれは一番大切なことです。
社会人である以上、責任を持たなければなりません。
もしも、人々が我がままに自分が思うように生きたら、
社会は崩れる恐れがあります。
確かに、人間は夢を追う権利があります。
でも、勝手に権利を使えば、集団の中に生活している他の人に
迷惑をかけないでしょうか。
社会は一人の社会じゃなくて、皆の社会だからこそ
他人への影響を考慮しなければなりません、と思います。
そして、たとえゲイ達が深い愛を持っていても、
子どもを産むことができないでしょう。
ゲイ達の行為も、次世代に影響があるに違いありません。
従って、次世代、ゲイが増えていったら、子供の出生率は
いっそう下がるでしょう。
人口も減って、労働者は不足して、社会は後退しかねません。
みんな、そう思うのではないでしょうか。
(とう碧霞)
私はゲイの結婚も認められるべきだと思います。
1990年5月17日、WHOの正式な発表で、ゲイは精神疾患ではないと
認められました。
従って、ゲイの愛も普通の愛だと認められたということです。
今、世界で、ゲイは多くなる一方です。
中国の張国栄とか、アイスランドの大統領とか・・・・・・。
ゲイはもう、不思議なことではないです。
それから、ヨーロッパでは色々な国でゲイの結婚も法律的に認められました(資料1)。
例えば、フランス、イギリス、ドイツです(資料2)。
でも、ヨーロッパ人はオープンな人たちだから、と言う人たちがたくさんいます。
中国は伝統的な生活や考え方が主流の国で、
人々の考えはまだ保守的だからです。
ゲイに自分の子どもがいないことは親不孝だ。
そう思う人もたくさんいます。
しかし、これは本当に親不孝でしょうか。
親孝行とは、親を幸せにすることです。
それならば、
もし、子供が親に十分な思い遣りや心配りをしたならば、
親は楽しんで暮らすことができて幸せでしょう。
親の立場からすれば、
自分の子どもが人生で、自分の世界を見つけて、
元気に楽しんで生きて欲しいのではないでしょうか。
子どもが自分の幸せを見つけたとしたら、
どうして親はそのことに反対しますか。
それと同じで、
もし、子供がゲイの親を持ったとしたら、
子供も、ゲイの親を支えるべきだと思います。
愛は全ての人間の基本的な権利だからです。
誰でも自由に愛することができます。
ゲイも同じではないでしょうか。
ゲイの結婚も普通の結婚のように法律で守られるべきだと考えます。
それゆえに、中国も法律的にゲイが認められるべきです。
資料1)ヨーロッパでは7カ国(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・アイスランド・ポルトガル・オランダ・スペイン・ベルギー)、アメリカ大陸ではカナダとアルゼンチンの2カ国とアメリカの一部の州で同性結婚が法的に認められています。 アフリカでも南アフリカ共和国でのみ認められています。 また同性結婚は認められないが、夫婦関係と準じて同性愛者同士の付き合いを認める「パートナーシップ法」というものもあります。 パートナーシップ法を定めている国も多く存在しています。
http://www.carib-offshore.com/marry.html
資料2)後藤純一 「世界中で認められつつある同性婚 今、イギリスとフランスが熱い!──新しい家族のカタチ 〜同性カップル編〜」2013年4月16日
教会の反発などもあって同性パートナー法(同性婚に準ずる、事実婚のような制度。男女の夫婦とほぼ同じ権利が与えられる)止まりだったフランスとイギリスでも、現在、政府が後押しして同性婚を実現させようとスパートをかけている。すでに下院では法案が可決され、ゴールは目の前という熱い状況だ。
欧州だけでなく、カナダやアルゼンチン、南アフリカといった国々でも、多くのゲイ・カップルやレズビアン・カップルがウェディングベルを鳴らし、オーストラリアやブラジルなどでも同性パートナー法が認められてきた。
同性パートナーの権利を認める国がひとつもないのは、実はアジアだけ。アジア一の先進国であるはずの日本は、このまま人権後進国であり続けるのだろうか?
http://gqjapan.jp/2013/04/16/lgbtmarriage/
というテーマをめぐって2年生会話クラスでディベートしたのが先週。
今週は、そのディベートを聞いた2人の学生が
自分の感想、意見を述べるひと時を持った。
その二人は寮のルームメイトで、その部屋では他のルームメイトとともに、
約一ヶ月間、ゲイ・ピープルの権利を巡って討論を続けていたという。
おそらく、はじめ彼女たちは、
中国社会の一般通念から一歩も出ていなかったであろう。
そんな20歳前後の中国の女の子達の意見である。
ただし、残念なことに、彼女たちは
ゲイの人々がどのように努力して、
家族を形成してきたかについて
歴史的事実を知ることができていない現実がある。
やはり情報が少ない。
(王がせい)
皆のいろいろな意見を聞いた後で、
私は“ゲイに結婚を認めるべきではない”と思いました。
実は、私は本来、ゲイの結婚に賛成していました。
なぜ思いが変わりましたかと言ったら、
やはり、朱さんの言った
「親孝行が何より大切」という理由に感動したからです。
まず、親孝行は中国人として非常に重要です。
少なくとも、私にとってそれは一番大切なことです。
社会人である以上、責任を持たなければなりません。
もしも、人々が我がままに自分が思うように生きたら、
社会は崩れる恐れがあります。
確かに、人間は夢を追う権利があります。
でも、勝手に権利を使えば、集団の中に生活している他の人に
迷惑をかけないでしょうか。
社会は一人の社会じゃなくて、皆の社会だからこそ
他人への影響を考慮しなければなりません、と思います。
そして、たとえゲイ達が深い愛を持っていても、
子どもを産むことができないでしょう。
ゲイ達の行為も、次世代に影響があるに違いありません。
従って、次世代、ゲイが増えていったら、子供の出生率は
いっそう下がるでしょう。
人口も減って、労働者は不足して、社会は後退しかねません。
みんな、そう思うのではないでしょうか。
(とう碧霞)
私はゲイの結婚も認められるべきだと思います。
1990年5月17日、WHOの正式な発表で、ゲイは精神疾患ではないと
認められました。
従って、ゲイの愛も普通の愛だと認められたということです。
今、世界で、ゲイは多くなる一方です。
中国の張国栄とか、アイスランドの大統領とか・・・・・・。
ゲイはもう、不思議なことではないです。
それから、ヨーロッパでは色々な国でゲイの結婚も法律的に認められました(資料1)。
例えば、フランス、イギリス、ドイツです(資料2)。
でも、ヨーロッパ人はオープンな人たちだから、と言う人たちがたくさんいます。
中国は伝統的な生活や考え方が主流の国で、
人々の考えはまだ保守的だからです。
ゲイに自分の子どもがいないことは親不孝だ。
そう思う人もたくさんいます。
しかし、これは本当に親不孝でしょうか。
親孝行とは、親を幸せにすることです。
それならば、
もし、子供が親に十分な思い遣りや心配りをしたならば、
親は楽しんで暮らすことができて幸せでしょう。
親の立場からすれば、
自分の子どもが人生で、自分の世界を見つけて、
元気に楽しんで生きて欲しいのではないでしょうか。
子どもが自分の幸せを見つけたとしたら、
どうして親はそのことに反対しますか。
それと同じで、
もし、子供がゲイの親を持ったとしたら、
子供も、ゲイの親を支えるべきだと思います。
愛は全ての人間の基本的な権利だからです。
誰でも自由に愛することができます。
ゲイも同じではないでしょうか。
ゲイの結婚も普通の結婚のように法律で守られるべきだと考えます。
それゆえに、中国も法律的にゲイが認められるべきです。
資料1)ヨーロッパでは7カ国(スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・アイスランド・ポルトガル・オランダ・スペイン・ベルギー)、アメリカ大陸ではカナダとアルゼンチンの2カ国とアメリカの一部の州で同性結婚が法的に認められています。 アフリカでも南アフリカ共和国でのみ認められています。 また同性結婚は認められないが、夫婦関係と準じて同性愛者同士の付き合いを認める「パートナーシップ法」というものもあります。 パートナーシップ法を定めている国も多く存在しています。
http://www.carib-offshore.com/marry.html
資料2)後藤純一 「世界中で認められつつある同性婚 今、イギリスとフランスが熱い!──新しい家族のカタチ 〜同性カップル編〜」2013年4月16日
教会の反発などもあって同性パートナー法(同性婚に準ずる、事実婚のような制度。男女の夫婦とほぼ同じ権利が与えられる)止まりだったフランスとイギリスでも、現在、政府が後押しして同性婚を実現させようとスパートをかけている。すでに下院では法案が可決され、ゴールは目の前という熱い状況だ。
欧州だけでなく、カナダやアルゼンチン、南アフリカといった国々でも、多くのゲイ・カップルやレズビアン・カップルがウェディングベルを鳴らし、オーストラリアやブラジルなどでも同性パートナー法が認められてきた。
同性パートナーの権利を認める国がひとつもないのは、実はアジアだけ。アジア一の先進国であるはずの日本は、このまま人権後進国であり続けるのだろうか?
http://gqjapan.jp/2013/04/16/lgbtmarriage/