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日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中日両国民の特性、品格上の差異」 2013年5月29日(水) No.664

2013-05-29 21:08:36 | 中国事情
今日、麦盧キャンパスの停留所で帰りのスクールバスを待っていると、
英語学科の先生方(全て中国人)が、
車で一緒に帰ろうと誘ってくれた。

ありがたく便乗して蛟橋キャンパスまで帰ってきたが、
車中、北京から南昌に来て5年になるという若い先生が
「私は北京の大学で日本語を第二外国語として選びました。
その時学んだ日本人の先生はたいへんきめ細やかで厳しい先生でしたが
その先生にいろいろ影響を受けて、私も今は非常に厳しい教師です。」
と話してくれた。
最近、私は自分が余分にキビシくしているかのように
学生たちに思われているふしがあり、
(ありえないし~)と不服だったので、
その話を聞いて、我が意を得たりと喜んだ。
「語学を始める時に、大学生もへちまもない」
というのが私の口癖である。
全くゼロからスタートするときには、
謙虚に教えを乞うべきだろう。
それがきめ細やかな(精緻な)ものであればあるほど、
きちんとしたものが学べるのであるから、
喜ぶのが当たり前じゃないか、と私は考える。

しかし、多くの中国人の原風景に
「精緻」というものはあまり根づいていないようだ。
王敏著「美しい日本の心」の中で截李陶さんは、
日本人の特性、品格の特徴に触れて、次のように言う。
日本趣味を、特性、品格について分析してみると、
『崇高』、『偉大』、『幽雅』、『精緻』の四つの品性のうち、
豊富なのは『幽雅』と『精緻』であり、
欠けるのは『崇高』と『偉大』、特に『偉大』である。


これを多くの中国人に当てはめてみると次のようになるかも。
中国趣味を、特性、品格についてみると、
『崇高』、『偉大』、『幽雅』、『精緻』の四つの品性のうち、
豊富なのは『偉大』と『崇高』であり、
欠けるのは『精緻』と『幽雅』、特に『精緻』である。

ほぼ、真逆な特性を持つ隣同士の国の民族。
補完し合えば、とてもいい関係になるはずなんだけど。
コメント
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