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ドラマ「問題のあるレストラン」全話視聴完了

2015年03月29日 | ドラマレビュー

 放送中はちゃんと見られない週もあったので、全話録画しておいたのを一気に見ました。感想としては「不思議なドラマ」で、「一体どんなドラマか?」と聞かれても一言で説明できない感じです。

 番組紹介的には、セクハラやパワハラが横行する会社で理不尽な目に遭った主人公が、自分でレストランを開店しライバルの男性たちとの勝負に挑む、ということになるようですが、事前にそういう知識を持つことはよろしくないのではないかと。

 個人的には、一癖も二癖もあるメンバーが集まって奇想天外なレストランを始めて、実際開店後もてんやわんやというのが面白かったので、最終盤の「男性達に復讐する」という下りは特に興味なかったです。

 なにしろ坂元裕二脚本でスタッフは「最高の離婚」と同じとくれば、何回でも見たいシーンやグッとくる名セリフがいくつもあったので、その辺は見応えあります。松岡茉優の「殺す系」のセリフは特に注目です。まさに一瞬でも見逃すと後悔する系統のドラマで、万人受けするような気はしないので「分かる奴だけ分かればいい」という感じもあります。少なくとも私は大変楽しめました。録画は保存版にして今後も時々引っ張り出してきて見ようと思うくらい。

 キャストでは個性的な俳優がいろいろ出てますが、今回のMVPはなんと言っても高畑充希でしょう。あの坂元脚本での拷問のような長台詞を実に魅力的に見せてくれました。このドラマでの演技はもっと注目されるべきと思います。あとは番組を大いに盛り上げた安田顕にもにもアッパレをあげます。オカマ役が初めてなのかどうかはわかりませんが、ちょっとした立ち居振る舞いがまさにそれっぽくてホレボレしました。このドラマだけで終わらせてしまうのはもったいないキャラです。

 主役の真木よう子は、どうにもキャラクター設定がわかりにくい役ではありましたが、食いしん坊で働き者で飲食業が大好きで友達思いってことでよろしいでしょうか。彼女は既に大女優ですので、さすがといえばさすがな演技でした。

 あとは門司シェフとかパーカーちゃんとかの性格設定にどうも一貫性がないとか、小学生がテレビとか本で勉強して毎日料理作ってるうちにすごく腕が上達したというのはまぁなんとかありにしてもそれでアンコウの吊し切りまで出来るようになるかとか、セクハラはセクハラでもあんまりありえなさすぎとか、細かいことを言い出すとキリがないので、まともなドラマファンからするとそういうところが許せないのかもしれません。私はそもそもあのドラマに関しては気にしないことにしましたのでOKです。

 ところで、最終回にきゃりーぱみゅぱみゅが出てきてカウンターでカップをポコポコやってましたが、あのとき店にいたのはLittle Glee Monsterのメンバーですね。録画したのをあらためてみたときにカウンターの端にmanakaちゃんがいるのがわかったのですが、その隣とかテーブルの方に座ってるのもメンバーでした。Cupsといえば彼女達ってことでお声がかかったのでしょう。面白いですね。

 まぁなんにしてもドラマは楽しいのが一番です。店が始まる前に全員で気合いを入れてやる「ドッカーン!」というのが特に気に入りました。視聴率としては若干不振で、最終回も延長なしの通常版だったくらいですが、少しでも興味のある方は再放送があった際にはご覧いただきたいと。それも録画して見直しながらというのがお薦めです。