Fit in fits

たまに富士山を撮影しています。「富士山と乗り物のコラボ」を撮ることが多いです。他のネタはほんの少し。

バスは終点に着いた

2006-02-07 22:49:16 | 雑記帳
 終点まで行かない「しずてつジャストライン」のことじゃありません。

 大好きなアメフト (アメリカの人はもちろん“アメリカン”とはつけず、ただ“football”と呼ぶ) のスーパーボウルが終わり、ピッツバーグ・スティーラーズが5回目の優勝を果たした。

 70年代だけでスーパーボウル4回優勝と「かつての強豪」だったが、それでもそこそこの成績でずっと健闘していた。 昨シーズン、ルーキーQBのベン・ロスリスバーガーが大活躍を見せ今年も期待されていたがレギュラーシーズンでは「まぁまぁ」の成績で第6シード、優勝候補とは見られていなかった(コルツが快進撃を続けていたこともあるが)。

 それでもプレイオフで勝ち進むうちにチームも固まっていき見事に栄冠を勝ち得ることになった。

 スティーラーズには名物RBベティスがいる。およそ150kgの大きな体で、やってくるディフェンスのタックルをも弾き飛ばしてしまうランは、「ここ一番」に「どうしても2ヤード欲しい」時に出場し、確実に1stダウンと取りたいとき、ゴール前1ヤードで絶対にタッチダウンが欲しいときに確実に取ってきて、ラッシングヤード(走って得た距離)ではNFL歴代5位のスーパースターでもあった。その大きな体と愛嬌のあるキャラクターから「ザ・バス」の愛称で親しまれてきた。公称では130kgぐらいらしいがテレビの解説者の河口氏も「そりゃ~ウソだよ!」と言っていた。確かにそうは見えないぐらい大きな体だ。

 そのベティスも33歳。出場機会も減った昨年で引退しようとしたが、QBロスリスバーガーに「来年は故郷でスーパーボウルだろ?あと1年頑張ろう」と言われてもう1年現役を続けることにし、そしてその舞台、故郷デトロイトでスーパ-ボウルに初出場し、ついに優勝で終え、夢を果たしたのである。ちなみにそのベティスの両親はプロデビュー以来全ての息子の試合を観戦したそうである。それもスゴイ!

 そのベティスは試合後、スティーラーズのファンで埋まった観客席に高々と優勝トロフィーを掲げた。そしてそのときのコメントはこうだ・・

「チャンピオンになるために戦ってきた。いまチャンピオンになった。バスの終点はデトロイトだ」と引退を宣言した。

・・この涙がでそうになるくらいの素晴らしくそしてシンプルなコメント! どうして外人さんはこういう気の利いたことがサラっと出てくるんだろう?そこにも感心してしまった。



 ちなみに、ハーフタイムショーはローリング・ストーンズだった。もちろんストーンズも好きだしいいのだが、やはりデトロイトでのスーパーボウルなら、“デトロイト・ロックシティ”のKISSがいいんじゃないの?
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