生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

拙著10冊目出版、ぜひ読んでね!おかげ様で19年続いている老舗ブログです。

ほんとにあった怖い話 夏の特別編2022について

2022-08-23 | 音楽・文学・美術・芸能

20日(土)にフジテレビで
『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2022』
が放送されましたね。

怖い話は大好きなので
昔から(1990年代から)欠かさず見てきました。
今回も面白かったですが、
些か幽霊がワンパターンな気がしました。

髪が長く白い服を着た女性で、
這うように歩み寄って、怖い顔で脅かす(貞子系)

音響や怖い顔で脅かすという安易な方向に走らないで、
ストーリーで怖がらせて欲しいと思います。

また「生き霊」というニッチなテーマの話が
5本中2本もあったのもバランスが悪い気がします。

ご覧になった方はいますか?
みなさんはどう感じたでしょうか。

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人は別れるために出会う?

2022-04-14 | 音楽・文学・美術・芸能

母の医師・看護師から
「お看取り」という言葉が出てショックな件。

今ちょうど読んだ本で、凄い言葉に出会いました。

「人は出会えば必ず別れる。
その別れを最善のものにするために
不断の努力をすることが大切だ」というものである。

詳しくは動画で述べましたが、
「人は、別れるために出会うのだ」
といわんばかりの考え方はなるほどと思いました。

教員としても学ぶところがとても多かったですが、
アドラー心理学・アドラー哲学がベースになっているので
好き嫌いが別れることは否めません。


【動画バージョン】
https://www.youtube.com/watch?v=js6NBA-qs_8

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日本語で最も恐ろしいと思う言葉

2022-03-05 | 音楽・文学・美術・芸能

別宅の本棚から発掘した
『猛スピードで母は』を読んでいる。

『サイドカーに犬』『猛スピードで母は』
の2本が収録されているが、
今日の隙間時間で
『サイドカーに犬』をちょうど読み終わったところである。

最後のほうで洋子さんが「お別れだね」
と主人公の薫に語るシーンがあるが、
ここで全身が震えた。

というのは、母が胃瘻手術して入院する少し前、
「やっぱり特養に入ることに決めた……お別れだね」
と言ったのを思い出したからだ。

そして実際、
コロナごっこに付き合わされて、入院以来、
一度もまともに母に会えていない。

「おわかれ」。
たった四文字の日本語であるが、
これほどに含蓄のある単語が他にあるだろうか……。

使い方によってはこの単語だけで
誰かの魂を根底から揺さぶり、
マラリアに罹ったかのごとく震えさせることが可能だが、
使い方を間違えると、オヤジギャグばりに
白けた寒い表現に成り下がるという諸刃の剣でもある。


芥川賞受賞作としては非常に読みやすいし、
テーマもわかりやすい。
中高生にもお勧めできそうである。

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ハウス世界名作劇場『ピーターパンの冒険』からあの国のことを考えた

2022-01-17 | 音楽・文学・美術・芸能

youtubeのお勧めに出てきた『ピーターパンの冒険』

1989年1月~1989年12月にフジテレビ世界名作劇場
(ハウス世界名作劇場)で放送されたものだ。

小学生の頃見ていたが、
懐かしさのあまり、後半を軒並み観てしまった。

「ピーターパン」といえば
ディズニー映画が有名であるがこちらも超お勧め。
当時から、特に気になっているのがルナという登場人物。


ざっとあらすじをお話すると、
上半期は
ネバーランドでフック船長とピーターパンがドタバタするという、
原作に忠実な感じのストーリー展開。

下半期のオリジナルストーリーとして、
黒い魔術師(ダークネス)が
ネバーランドを闇の世界の変えようとし、
ピーターパンと仲間たちがそれを阻止する冒険に出る。

ダークネスの孫がルナという少女で、
祖母を思う気持ちと、明るいネバーランドを守りたい気持ちとの
ジレンマでたびたび苦悩する。

そしてダークネスの死とともに魔法をかけられ、
ルナは悪魔となって、ネバーランドを滅ぼしにかかる。

最終回。
魔法の鏡の中で
「悪魔になったルナ」と「元々のルナが持つ優しい心」が対決し、
見事後者が勝つというものである。


今観ると、ダークネスはご近所の某国の
最高指導者とのイメージが重なる。

あの国にルナのような人が産まれてくれたら、
世界は大きく変わるだろう、なんて思ったりした。

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「粉雪のポルカ」というポーランド民謡

2021-12-17 | 音楽・文学・美術・芸能

実家をガサゴソやっていたら、
このカセットテープが出てきた。



カセットテープという時点ですでに懐かしいが、
これ、私が幼稚園に入る前に買ったもの。

今聞いてみると
「こなゆきのポルカ」ってすんごいいい曲♪
もともとはポーランド民謡らしい。

ネットにもあまり情報がないのだが、
この曲、知っている人いるかな? 

そして訳詞が峯陽さん。

世の中には、才能も実績もあるのに、
妙に目立たない人というのが存在する。

峯陽さんもそんな一人ではないだろうか。
あの「ウンパッパ」の作詞なんかも手がけているのに、
Wikipediaのページすらない……。

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『わたし、定時で帰ります。』は教員としても学ぶことが多い

2021-03-23 | 音楽・文学・美術・芸能

新宿の小さな書店で目に入った小説。
『わたし、定時で帰ります。2 打倒! パワハラ企業編』 。



テレビドラマ化されたことは知っていたが、
ドラマも小説も、まだ見ても読んでもいない。

「読みなさい」と言わんばかりに目に入って来たのだし、
昔から反ブラック企業を訴えてきている自分としては、
これは読まないわけにはいかぬ。

買って本当によかった。予想以上に面白い。
ヒロインの東山結衣が、まず格好良すぎる。

疲れたら休む、空気は読まない、理不尽にも耐えない、働く時間は短い、
日本人としての美徳を何一つ持っていない……そんな結衣だが、
教員としても舌を巻くくらいに部下想いで、
「問題児」の部下を次々と救っていく。

自分が日々、表現したかった・書きたかったテーマが寄せ集めのように描かれていて、
「そうそう、こういうの書きたかった!」と共感させられることの連続だった。

【以下ネタバレ注意】

 

 

 

 


孝太郎と結衣がよりを戻して結ばれる、
というラストが、どうもモヤモヤした。
孝太郎という人物は、イマイチ好きになれなかったから……。

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このタイプのホラー小説大好き!

2021-03-11 | 音楽・文学・美術・芸能

最近読み終わったホラー小説だが、
滝川さりさんの『おどろしの森』、本当におもしろかった!
読むのを中断したくないがために、電車を下りるのを躊躇したほどだ。

「怖いか?」と問われれば、それほどではない。
しかし、ページを捲る手が止まらなくなること必須である。

ホラー小説には以下の3パターンがあると思う。

A:科学でも理屈でも説明がつかない。
B:科学では説明がつかないが、理屈は通っている。
C:科学で説明がつき、理屈も通っている。

一般にホラーといえば、Aが最も多い。
不気味なシーン、怖いシーンをこれでもかと登場させて怖がらせてくる。
バッドエンドが多く、読後にモヤモヤするものも少なくない。

Bとは、例えばある行動によって呪われた。
呪いを解くためにある行動をすることで、呪いから逃れた。
こんな感じのものだ。

Cとは、ホラーと思いきや実はミステリーだったという一種の「騙し小説」。
最近の作家では、赤星香一郎さんなどが代表的だ。

『おどろしの森』はBだ。

個人的に、ホラー映画の中でも、
音響や恐ろしい映像で怖がらせてくるものよりも、
ストーリーで怖がらせてくるものが好き。

そのために、小説でもBが好きなのであるが、
Bタイプのホラー小説って意外に少ないのだ。

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ダダイズムと現代アートの宿命

2017-01-28 | 音楽・文学・美術・芸能

ふと思い立って、最近「現代アート」に関する本を乱読しているアート

現代アートといえば、
幼児の落書きみたいだったり、そもそも何の絵かさっぱりだったり、
便器を持ってきて「これが芸術や~!」と言ってみたり……。
わけがわからないモノの代名詞ともいえるふらふら

私も、もちろんほとんど理解できません(笑)。

でも、理解はできないんだけれど、
何か引っかかるというか、ドキッとすることはある揺れるハート

得体の知れない、深層心理がむずがゆくなるような感触を味わうのも
現代アートの醍醐味ではないだろうか王冠


ところで、現代アートを語るときに出てくる「ダダイズム」
これが正論過ぎることに気がついたあせあせ

ダダイズムとは平たく言うと、
「人間が意識的に目的を持って作ったものは、みんなゴミ」
という価値観である。

そう、ものすごく過激な思想とも言える。
文明や社会を否定し、人間という存在すら否定しかねない……。

そこで、ダダイズムの芸術家たちは、
「無意味なものを無意識に作ろう」と苦戦してくことになるのである。


でも考えてみると、人が作ったものはたしかに醜い。
物体だけでなく、音もだ。

自然の音は美しいが、
車やバイクの音、奇声、機械音……
あんな醜い音は、自然界には存在しえない。

原生林や藪は美しいが、
芝地や田畑はあまり美しいとはいえない。

…………。
やはり人間の作るものは美しくないふらふら
よって、芸術家たるもの、人間であってはならないのだ。
なるべく人間とは異なった存在になるよう、
日々努力する必要があるのかもしれない?魚

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90年代が終わった日……中高生に伝えたい時代

2016-06-13 | 音楽・文学・美術・芸能

ツイッタでも呟いたけれど、
5月末から猛烈にZARDの曲が聞きたくなって、聞きまくっていた。
そして、偶然にも坂井泉水さんの命日であることに気付き、驚いたのだった。

ZARDと言えば、90年代最強のミュージシャンの一人。
ドラマの主題歌でも、CMでも、
街に至るところでも、ZARDの曲がこれでもかと言わんばかりに流れていた。

坂井泉水さんは、文句なしに芸能界トップクラスの美人なのに、
ほとんど顔を出さないシャイなところも、
ファンの心をわしづかみにしたのだ。

顔が流通したのは死後。
私と同年代の人でさえ、亡くなるまで顔を知らなかった人もいたほど。

ガチに頭のいい人は、「頭がいい」と言われることを嫌がる。
同様、ガチの美人は「きれいな人」「美人」と
言われるのを嫌がると聞くが、彼女こそこの典型かもしれない。
(歌手デビュー前、モデルやレースクィーンをやってたことも関係あるらしい)



個人的に、90年代~2000年代前半という時代が好きであるクローバー
平成不況とは名のみ、音楽CDはアホみたいに売れてた時代だCD

凶悪犯罪やヤンキー、交通事故が減り、フリーターが一般化し、
街の空気もなんとなく軽くなり、人々のオーラも艶やかに彩り初め、
自由・平等・人道主義へと急加速していった時代のように思える波

その遷移にストップがかかり、逆走が始まったと思えるのが
2007年以降だとはっきり感じる衝撃

原因はリーマンショックか、自民党政権への逆戻りか、
はたまた、坂井泉水さんの死去(2007年5月27日)か……。



ZARDといえば、『負けないで』『揺れる想い』『マイ フレンド』
3大・さわやかソングが教科書に載る勢いで有名だが、
『心を開いて』『君に逢いたくなったら...』
などの神曲も忘れてはならない。

高校生のとき、私は『永遠』を永遠の愛を誓う歌なのかと思ってたが、
あれ、不倫の歌なんですね(笑)……。
恐るべし、読解力のなさである。。。

また、「日曜の車は混んでいる♪」のような奇妙な歌詞も蠱惑的。
「仕事」と書いて「ゆめ」と読ませるあたりは、
下手すると社畜っぽくていやらしくなりかねないが、
彼女の詩なら、それもアリだと思えてしまう。


90年代という色の空気。今の中高にも伝えていきたい。

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ホラー映画を観て……

2014-01-18 | 音楽・文学・美術・芸能

刺激物が大好きである衝撃
激辛、絶叫マシン、そしてホラー。

とびきりの非日常的な恐怖感を味わいたいときには、
夜中、一人でホラー映画を見て、
その直後、風呂で髪を洗うのがお勧めだ。
なかなかクセになります~(笑)。


ということで、「最も続きが観たい最"凶"ホラーげっそり
と宣伝されている『インシディアス』を観てきた。

ホラーとしてはとりわけ怖いわけではなかったが、
息つく暇もなく、それなりに楽しめた。

ただ、いくつか問題があった。

特に外国人俳優、顔が皆同じに見えてしまう。
それで、「これ誰だっけ?」と混乱すること多数……。

それでか、ぶっちゃけストーリーを追うことができなかった。
場面だけで、直感的に楽しんだ感である。

また、廃屋の場面になったり、家の二階になったり一階になったり。
場面が目まぐるしく変わるのだが、
「今、一体自分はどこにいるか」がわからないことが何回も……。
まるで、初めてUNIXを使った人のようである。

それに、海外の幽霊には足があり、
日本の幽霊のように、顔が極端に醜いというわけではない。
幽霊と人間の区別がつかず、どれが幽霊でどれが人間かわからない、なんてことも。

もしも、リアルに幽霊が出たときに
「幽霊であることに気づかなかった」などというボケをかましたら、
幽霊はどんなにがっかりすることか……。


今回気づいたことは、「いかに自分が映画を観慣れていないか」ということ。
映画を鑑賞するにも、意外とセンスが求められるんですな。。。

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