生き物好き気象予報士&理科教員、公認心理師・金子大輔(金兵衛)のブログ~通り雨の旅路~

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『発達障害という才能』より

2021-12-28 | 教育

岩波明さんの『発達障害という才能』を読んでいる。

この本では特にADHDに焦点が当てられているが、
ADHDの方は、このような本を読むと勇気づけられることだろう。

この本では様々な有名人の例が取り上げられている。
ADHDを公表している勝間和代さんをはじめ、
楽天の三木谷社長、ニトリ社長の似鳥昭雄さん、
画家の葛飾北斎をADHDの可能性が極めて高い人物として紹介している。

その他にも、エジソン、モーツアルト、ピカソ、レオナルド・ダ・ヴィンチなど
もADHDだった可能性が極めて高いとしている。


仕事には「収束系」のものと「発散系」のものがあるという。

「収束系」とはミスなく緻密に、決まりにしたがってこなす仕事、
「発散系」はアイデア勝負、おおまかな仕事の進め方を習得すれば
あとは好きなように進めることができるもの。

ADHDは断然「発散系」の仕事が向いている。
迂闊に「収束系」の仕事についてしまうと地獄を見る。

あの優秀な勝間和代さんですら、会計士の資格を取ったものの、
細かいお金の計算をする仕事は、仕事にならずに挫折したそうだ。

こういった事情もあるため、
「一般的な新人の仕事」はADHDにとって鬼門である。

「新人の仕事すらできない」と凹むのではなく、
「最も苦手なことなのだから仕方ない」と思おう。

さらにADHDは「好きなこと」を仕事にするべきである。
「好きなことで食べていく」なんて夢のように思えるが、
ADHDにはそれしか生きる道はない!

好きでないことには1秒たりとも集中できない、
私も経験があるから、ちょっと悪い言い方をしてしまうが、
認知症のような身体状態になって、まるで勤まらないのだ。

だから、「求人が多いから」と迂闊に
収束系の仕事・興味のない仕事には応募しないほうがよい。


よくある質問で、ADHDの診断は受けた方がよいのか?
というのがあるので、動画にしてみました。
ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=XISL4TCPXIk


最後に、私が個人的に
ADHDに向いていると思う仕事を列挙しておきます

☆作家、ジャーナリスト、コラムニスト(△ライターは微妙……)
☆芸能人(タレント、モデルなど)
☆マスコミ関係(プロデューサーなど。AD、マネージャーなどは×)
☆予備校講師、塾講師(×塾や予備校の職員はおそらくNG)
☆学校の非常勤講師(×専任教諭はおそらくNG)
☆習い事教室などの先生
☆研究者、学者
☆コピーライター
☆画家、芸術家、美術家(△イラストレーターは微妙)
☆マンガ家、童話作家、絵本作家
☆政治家(×政治家秘書や官僚、一般公務員はおそらくNG)
☆NPO法人、慈善事業(細かな事務作業には深入りしないこと)
☆インタープリター(自然解説員、レンジャー)
☆占い師(会社に属する場合は厳しいノルマがないこと)
☆気象予報士(△会社によっては注意)
★営業(極端に向いている人と向いていない人がいるので注意)


営業に関しては、ちょっと注意が必要で、
極端に向いている人と向いていない人がいるようです。

売る物や顧客、法人向けか個人向けかなどによっても
違ってくるのかもしれません。

コメント
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